肩こり、胸郭出口症候群などの改善

BLOG 2022年09月23日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

本日は肩甲骨の位置により起こる障害についてお話します。

首から肩や腕に起こる障害に肩甲骨の位置は密接に関与しており、例をいくつか挙げれば胸郭出口症候群、四十肩、腱板損傷、肩こりや緊張性頭痛なんかも肩甲骨位置による障害といえます。逆に言えば肩甲骨の位置が正しい位置にあり、関節が正しい運動を行っていればそういった障害は減らせるということです。

まずは肩甲骨の正しい位置ですが

上記のようにある程度決まっております。

肩甲骨は他のの関節と性質が異なり、肋骨(胸郭)の上を滑りながらあらゆる方向に関節運動しており、その性質上たくさんの筋肉が付着しています。そのため肩甲骨の位置は各方向に着く筋肉が制御しており筋肉短縮や延長により肩甲骨の位置は決まります。

いかり肩

肩甲骨の上部に付着する肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維などが短縮することで肩甲骨が上に引っ張られ、肩をすくめたような姿勢。鎖骨と水平線との角度が10°以上のもので、肩甲骨と関節を作っている鎖骨も同時に引っ張り上げられるため胸郭出口症候群の中の斜角筋症候群や肋鎖症候群の原因となる。

なで肩

肩甲骨の上部に付着する肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維などの弱化により筋肉が延長し、肩甲骨を下に動かす小胸筋などが短縮した姿勢。鎖骨と水平線のなす角度が5°以下のもので、短縮した小胸筋が神経や動脈を圧迫するため、手を挙げた時に腕の血の気が引く感覚やだるさなどを起こす過外転症候群の原因となる。

その他デスクワーク作業者のように常に腕を前に出しながら作業をされている方だと肩甲骨が外に開き、肩に力が入った状態が長時間続くと背中や肩の筋肉内に疲労物質の乳酸などがたまり肩こりの原因となるため、定期的に肩甲骨を大きく動かす体操や頚部のストレッチが予防となります。

肩甲骨エクササイズ

いかり肩のストレッチ

頭を左前に倒し、左後ろを振り向きながら腕の重さでストレッチします。反対も同様に行います。

なで肩のエクササイズ

バンザイのように両手を上げた状態から肩をすくめます

なで肩のストレッチ

台などに手を置き、肘を伸ばしたまま体を下に落としていきます

以上がいかり肩、なで肩に対するエクササイズ、ストレッチになります。

いずれも痛みの内容行ってください。

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ジュニア世代の柔軟性の向上

BLOG 2022年07月25日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

今回はジュニア世代の柔軟性についてお話します。

当院では学生に限らず最初に姿勢の評価を行うのですが、姿勢評価である程度どこの筋肉が短縮緊張していて、反対に延長弱化しているのかが判断できます。

例えばこちらの学生の場合

足関節の背屈、膝関節の屈曲、骨盤の後傾があり全体的に後方荷重となっています。

この場合腹筋群と太もも裏のハムストリングスに短縮緊張があり、股関節前面の腸腰筋や大腿四頭筋と背筋群に延長弱化があると予想できます。

しかし、実際に教科書の平面通りに筋肉の延長・弱化や短縮・緊張はほぼ起こらないのであくまで予想として各筋肉や関節の動きを見ていきます。

写真の患者は空手をしており、開脚前屈でも肘が地面に着く程度に柔軟性は保持しています。

ただし実際柔軟性の確認をしてみた時に明らかな左右差もあり、空手の動作で腰に痛みを感じることもあり施術とコンディショニングを行いました。

実際のストレッチはこんな感じで行います。(画像は別の患者ですが同じストレッチをしています)

患者は中学生のためかなりダイナミックにストレッチをしていますが、いろんな因子を考慮して患者にあったストレッチを行っています。

上記の写真はコントラクトリラックスという手法でのストレッチ法で関節可動域を拡大させて最大可動域まで動かしたところで関節運動を学習させるものになります。

具体的には上図のような姿勢で最大まで股関節を曲げた状態から膝を限界まで伸ばしていき、10秒ほどストレッチさせた後に10°程度膝を曲げた状態から手を押し返すように力を3割程度で5~10秒力を入れてもらい、力を抜いてまた膝を限界まで伸ばしていきます。

筋肉は収縮後に弛緩をするという性質を利用したリハビリのPNFといわれる手技のストレッチ法です。

大きな可動域でスピードやパワーを出せるほうが競技としても当然有利ですし、何よりケガの予防になりますので、各筋肉の柔軟性を向上させてケガ無くパフォーマンス向上を目指しましょう!

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