親指の痛み

BLOG 2024年10月17日

人間と猿との大きな違いの一つに手の構造が挙げられます。

人は手の構造がより複雑であり、特に親指が大きく可動することでつまむ動作ができることにより緻密な作業が行えます。

親指が自由に動くことで細かい作業ができる代わりに複雑な構造になることで様々な障害が起こってしまいます。

親指の障害の種類

・腱鞘炎

・ド・ケルバン病

・CM関節症

・手根管症候群

・頚椎症

など

それぞれの特徴

腱鞘炎

親指に限った話ではないのですが、指を動かす筋肉が腱となり骨に付きます。その腱は腱鞘で覆われているのですが、腱と腱鞘がこすれたりすることで炎症が起きます。

腱が腫れたりすることで腱鞘を通る時に引っ掛かったりすることで指がばねのように曲げ伸ばしされるばね指という障害にもなります。

ド・ケルバン病

上の画像は親指を反らす動きをする筋肉なのですが、画像の青い部分で起こる腱鞘炎をド・ケルバン病といいます。

CM関節症

CM関節症は上画像の赤くなっている部分の関節が痛む障害です。

親指が大きく動かせるのはCM関節のおかげであり、自由な動きができるかわりに不安定で障害が出やすくなります。

主に親指を各方向に曲げた時や画像にあるように力を入れた時に痛みが出現します。

手根管症候群

こちらは手首の手のひら側を通る正中神経が横手根靱帯(屈筋支帯)と手首の骨(手根骨)のなすトンネルで圧迫される障害です。

画像にあるように緑色の部分にしびれ感や親指の付け根(母指球)の筋肉の萎縮がみられます。

頚椎症

こちらは首の背骨の障害で、神経の圧迫があった時に肩や腕、指などのしびれや痛みを引き起こします。

天井を見上げたりする動作で痛みやしびれが強くなりやすく、中年以降に起こりやすいとされていますが、デスクワークやスマホの普及により若年層にも多くみられます。

終わりに

以上がざっとですが親指に痛みをきたす障害となります。

冒頭でも述べたように親指の構造は自由な代わりに不安定です。

親指の痛みがあることで多くの場面で生活や仕事に支障をきたしかねません。

局所安静が上手にできればよいですが生活をするうえで親指の安静は難しいので、痛くなったときは専門家の治療を受けましょう。

アスリートの柔軟性

BLOG 2024年10月03日

花笑整骨院の田中です。

本日はアスリートのスポーツパフォーマンスやケガの確率に影響を強く及ぼす柔軟性についてです。

アスリートに必要な柔軟性

スポーツによって動作が違うため決まった柔軟の目安というのは無いのですが、股関節の特に開脚柔軟性の目安となるのは開脚し、前屈をしたときに

男性は肘が地面に付く

女性は胸が地面に付く

が確保すべき柔軟性の目安となります。

関節弛緩性

身体の柔らかさとよく混同されがちなのが関節の柔らかさです。

柔軟性は「筋肉」の柔らかさを指しますが、関節弛緩性は靱帯などの緩さを指します。

関節が緩いのはむしろケガをしやすくなってしまうので柔軟性と混同しないようにしましょう。

セルフチェックできますので以下のリンクから確認してみて下さい。

関節が緩いのはどうすればいい?

関節弛緩テストで関節が緩いと判断した場合は関節を上手に使うためのトレーニングが必要となります。

当院ではマンツーマンで競技特性を考えてトレーニングやストレッチをオーダーメイドで行っていきます。

セルフストレッチやトレーニングはインスタグラムに載せておりますのでご確認ください。

柔軟性向上例

空手をやっている中学生の柔軟です。

最後に

柔軟性はアスリートにとって切り離せない重要な能力の一つで、今現在身体が硬いと悩まれている方は必ずパフォーマンスは上がりますのでストレッチに取り組んでいきましょう。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の治療法

BLOG 2024年09月08日

四十肩・五十肩とは

肩の周りに痛みを感じ、次第に肩を動かしたときに強い痛みが出ます。50代前後の特に女性に多く起こる肩関節の障害です。

痛みは肩関節から上腕(二の腕)の特に前面に感じることが多いのも特徴です。

どんな人に起こるのか

五十肩ははっきりとした原因が不明ですが、統計上は以下の方に起こりやすいとされています。

1.女性

2.40代~60代

3.利き手と反対側

4.球技経験なし

あくまで統計ですので参考程度にとどめておいてください。

特徴的な痛み

五十肩は強い肩周辺の痛みを特徴とします。運動痛(肩を上げる、肩をひねるなど)が強く出現し、特に髪を結ぶ動作や腰の後ろで帯を結ぶ動作はかなり厳しいでしょう。

他にも夜間痛が出現することが多いです。寝ているときに急な痛みで目が覚めたり、寝返りをしたときに痛いほうが下になると多く痛みが出現します。

自分でできる対策

自宅でできる対策としてはこれらのものがあります。

  1. 睡眠時のポジショニング
  2. コッドマン体操
  3. 肩関節外旋エクササイズ

睡眠時ポジショニング

五十肩の症状で特徴的な痛みに夜間痛があると述べましたが、夜間痛は肩関節を作る二の腕の頭(上腕骨頭)と肩甲骨の位置関係による原因が多いです。

具体的には仰向けや横向で寝ていて、腕の重さにより肩甲骨にある関節の受け皿から上腕骨頭が落ちてしまい、落ちないようにするための姿勢です。

詳しくは以下にわかりやすくまとめてありましたのでご確認ください。

コッドマン体操

コッドマン体操は肩関節の縮まってしまう靱帯や関節包などの組織をストレッチする体操法です。

図のように前かがみになり、痛みのある方の腕を垂らし軽く前後左右に振ります。

この時に痛みが無い程度の重り(水の量を調整したペットボトル等)を持って振るとなお良いでしょう。

肩関節外旋エクササイズ

五十肩では肩の靱帯や関節包が拘縮(縮んで固まる)し、肩を動かすことで拘縮した組織が引っ張られ痛みを出します。

その拘縮を取り除くエクササイズの一例をご紹介します。

①仰向けになり脇を閉めて筒状の物(ペットボトルサイズ)を両手のひらで挟むように持つ。

②脇が開かないように痛くない方の手(画像は右手)でペットボトルを押すように動かす。

③痛くない範囲までゆっくりと動かす。

最後に

今回は五十肩の原因や対処法について説明しました。

しかし、五十肩の炎症期から拘縮期(おおよそ半年から1年)は痛みも強く、恐怖心による筋肉のこわばりなどがつづくため無理な運動は禁物です。

当院では関節を動かさずに関節内の状態を回復させる電気治療(立体動態波)や肩甲骨や背骨への無理のない施術を行っております。

五十肩の痛みにお困りの方は是非ご相談ください。

首コリ

BLOG 2024年08月17日

皆さまはこの「首コリ」について聞きなじみがあるでしょうか?

読んで字のごとく肩こりの首バージョンですね。今回は首コリについて説明いたします。

首コリとは

すごく大雑把に言うとおもに首の上側に出現する違和感や不快感、痛みの事を首コリと定義します。

整形外科的疾患名として「肩こり」はあるのですが「首コリ」は疾患名としてはありません。

ないというのは語弊がありますが、肩こりの中に首コリが含まれているのほうが正しいです。

首コリの原因

大きい原因でいうと長時間のデスクワーク作業や下向き作業、スマホやタブレットの常用による下向き時間の増大、それらによるストレートネックの形成が主なところになります。

首コリを感じる場所

首の半分より上(頭頂側)に感じることが多いです。

なぜならば後頭下筋群という小さな筋肉の集団が5kg程度ある頭と首の背骨を一生懸命つないでいるからです。

図のような位置にあり、皆さんがパソコンやスマホを下向きで使っているときに頭の重さを一生懸命引っ張り上げている筋肉ですので、非常に疲れやすい筋肉なのです。

首コリはどうすればいい?

まずは長時間のデスクワークや下向き作業をやらないことが一番ではありますが、なかなかそうもいきません。

なので、少なくとも30分に一度は天井を見上げるように首を動かしてあげるだけでも楽にはなるかと思います。

首周辺のストレッチや蒸しタオルなどで後頭部を温めても良いと思います。

首のストレッチ法などは当院インスタにありますので是非ご確認ください!

首コリを治すなら

首コリや肩こりは肩や首周りの筋肉や首の背骨などの関節が原因で痛みや不快感を感じます。

ですがその根本にはストレートネックがあったり、ストレートネックの根本には頭が前に出るような不良姿勢がある場合がほとんどです。

腰痛もそうですが、何もしていないのに痛くなるや、何もしていないのに肩がこるのは肩や腰に集中して負荷がかかるためです。

なぜ一部に集中して負荷がかかるかというと、前後や左右のバランスが崩れているからです。

そういったバランスを根本的に改善できるように皆様もご自身のお身体に投資をしてくださいね。

夏季休業のお知らせ

BLOG 2024年08月05日

8/11(日) ~ 8/16(金) 夏季休業とさせていただきます。

ご不便おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

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