頚椎症性神経根症について

BLOG, 首の障害 2025年07月24日

今回は前回の頚椎症性脊髄症と似た頚椎症性神経根症についてです。


頚椎症性神経根症とは

頚椎症性神経根症は、首の骨(頚椎)の老化や変形などにより、脊髄から枝分かれした神経根が圧迫されることで発生する病気です。

主に40代以降の中高年に多く見られ、首や肩、腕にかけての痺れや痛み、時には筋力低下といった症状が現れます。

日常生活に大きく影響を及ぼすことがあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。


頚椎症性脊髄症(頚髄症)との違い

頚髄症と頚椎症性神経根症は、どちらも頚椎の変形によって神経が圧迫される病気ですが、圧迫される場所と症状に違いがあります。

頚髄症は脊髄自体が圧迫されるのに対し、神経根症は脊髄から枝分かれした神経根が圧迫されます。

頚椎症性脊髄症(頚髄症)

圧迫される場所: 脊髄

症状: 手足のしびれ、細かい動作の困難、歩行障害、排尿・排便障害など

特徴: 脊髄は一度障害されると回復が難しく、症状が進行しやすい

頚椎症性神経根症

圧迫される場所: 神経根

症状: 首、肩、腕、手の痛みやしびれ、筋力低下

特徴: 症状は片側に出ることが多い


頚椎症性神経根症の症状

頚椎症性神経根症では、首の痛みだけでなく、肩から腕、手指にかけてのしびれや痛みが特徴的です。

また、押しつぶされるような感覚や、筋肉の力が入りにくくなる筋力低下もみられることがあります。

これらの症状は、悪化すると手先の細かい動作が困難になる場合もありますので、早めの対策が求められます。


頚椎症性神経根症の原因

主な原因は加齢による椎間板の変性や骨の棘(骨棘)形成、過去の外傷や悪い姿勢の継続が挙げられます。

これらにより椎間孔が狭窄し、内を通る神経根が圧迫されます。

また、スポーツや仕事などで首に負担がかかった場合にも発症しやすくなります。

生活習慣や職業なども大きなリスク要因となります。

長時間のデスクワークや上向きもしくは下向きっぱなしの仕事など。


頚椎症性神経根症の治療法

治療法は症状の程度や進行度によって異なりますが、保存療法と手術療法が代表的です。

初期には痛みや炎症を抑える内服薬、安静、リハビリテーションが中心となり、症状が改善しない場合はブロック注射や手術が検討されます。

また、治療の選択肢には整形外科での医療的な処置と、整骨院での補助的なアプローチがあります。

整形外科での治療法

整形外科では、まず痛みを軽減するための消炎鎮痛剤や神経障害性疼痛に対する薬が処方されます。

また、ブロック注射や物理療法、リハビリテーションなどで症状の緩和を図ります。

必要に応じて、安静指導や頚椎カラーの装着なども行われることがあります。

重症例や薬物療法で効果が見られない場合には、神経根除圧術などの手術が検討されます。

患者の状態に合わせて最適な治療法が選択されます。

整骨院での治療法

整骨院では、患者様一人ひとりの症状や体の状態を丁寧に確認した上で、首や肩周りの筋肉の緊張を和らげる手技療法や、関節の調整が行われます。

また、首に負担をかけにくい生活指導やストレッチ、筋力トレーニングのアドバイスも提供されます。

整骨院での治療は、医療機関での治療と併用し、再発予防や症状の軽減、日常生活の質向上を目的としてサポートが行われます。


頚椎症性神経根症の予防策

頚椎症性神経根症の発症や再発を予防するためには、日常生活での姿勢の改善が欠かせません。

首や肩への負担を避ける正しい姿勢の保持、こまめなストレッチや適度な運動が効果的です。

また、長時間同じ姿勢を続けないように意識し、繰り返しの動作や無理な首の動きを控えることも大切です。

加えて、枕の高さや寝具などにも注意を払うことで、予防につながります。


頚椎症性神経根症の実際

首から肩にかけての痛みや違和感はほぼ症状が出現します。

首の可動域は正常より低くなる場合がほとんどで、首を温めることで症状が一時的に軽快しやすいです。

起床時からだるさや痛みを訴えられる方も多く、作業の継続が困難となることも多いです。

頭部が前方に偏位した姿勢の方が多いため、姿勢の修正で症状が消失していきます。


花笑整骨院での治療

異常姿勢による障害であるため、姿勢矯正を行います。

具体的な治療は以下となります。

マッサージ

全身のバランスをみたうえで短縮して動きにくくなっている筋肉をマッサージしバランスを整えます。

電気治療

炎症を鎮めるように患部に電気を流し、除痛します。

ほかにも、弱くなった筋肉を鍛えるように電気を流し体のバランスを整えます。

エクササイズ

姿勢の悪さで症状が出続けるため、ストレッチポール等の器具を使用して全身の筋肉バランスを整えます。

花笑整骨院ではLINEでの相談も受け付けております。

是非ご利用ください。

頚椎症脊髄症(頚髄症)の症状と治療法

BLOG, 首の障害 2025年07月12日

頚椎症性脊髄症(以下頚髄症)とは、頚椎の変性によって脊髄が圧迫される病気です。

頚髄症は、症状や治療法を理解し早期に対処することで、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

この記事を参考にして、適切な対策を取りましょう。


頚髄症とは

頚髄症とは、頚椎の変性により脊髄が圧迫されることで発症する病気です。

この圧迫は脊髄に対する物理的な損傷や炎症を引き起こし、さまざまな症状をもたらします。

特に中高年層に多く見られ、加齢に伴う頚椎の変化や生活習慣がリスク要因とされています。

この病気は、進行すると日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

頚髄症に関連する症状は、他の病気とも共通しているため、正確な診断が求められます。

診断には、医師が患者の症状を詳細に問診し、画像診断(X線、CT、MRIなど)を行うことが一般的です。

また、頚髄症は進行性の病気であり、治療を怠ると症状が悪化する恐れがあります。

ですので、症状を感じたら早めに医療機関を受診し、適切な対処をすることが重要です。


頚髄症の症状

頚髄症は、首や肩の痛み、手と下半身のしびれ、筋力低下などの症状が特徴です。

首や肩の痛み

頚髄症の初期症状として、首や肩の痛みが挙げられます。

この痛みは、頚椎の変性が進行し、神経や脊髄が圧迫されることで生じます。

痛みは通常、首から肩にかけて広がり、場合によっては背中や腕にも及ぶことがあります。

この痛みは、日常生活や仕事に支障をきたすことが少なくありません。

特にパソコン作業や読書など、首を前に傾ける姿勢を長時間続けると、痛みが増す傾向があります。

また、朝起きたときや長時間同じ姿勢でいるときにも、痛みが強くなることがあります。

首や肩の痛みを軽減するためには、正しい姿勢を保つことが重要です。

手足のしびれ

頚髄症のもう一つの代表的な症状は、手足のしびれです。

しびれは、首から手や指、さらには足にかけて広がることがあります。

これは、神経が圧迫されることにより、神経伝達が正常に行われなくなるためです。

手足のしびれは、ピリピリとした感覚や麻痺感として感じられ、日常生活で物を掴んだり歩行したりする際に支障をきたすことがあります。

また、しびれは疲労やストレスと関連することがあり、これらの要素が加わると症状が悪化することがあります。

手足のしびれを軽減するためには、適切なストレッチやリハビリテーションが有効です。

専門的な治療としては、薬物療法や手術が検討されることもあります。

しびれの症状が続く場合や悪化する場合には、早期の診断と治療が重要です。

筋力低下

頚髄症は筋力低下を引き起こすことがあり、この症状は特に重篤なケースで見られます。

筋力低下は、手や足の動きが鈍くなったり、力が入らなくなったりすることで顕在化します。

この原因は、脊髄や神経が長期間にわたって圧迫されることで、神経伝達が損なわれ、筋肉が十分に働かなくなるためです。

筋力低下は、物を持つ、歩く、階段を上るといった日常の動作に大きな影響を与え、患者の日常生活の質を著しく低下させる可能性があります。


頚髄症の原因

頚髄症の原因には、いくつかの要因が挙げられます。

主な原因は、加齢による頚椎の変性です。

年齢と共に椎間板や関節が劣化し、椎骨が変形してくることがあります。

この変性により、脊髄が圧迫されることで症状が発現します。

その他の原因としては、姿勢の悪さや長時間のデスクワークが挙げられます。

特に現代のライフスタイルでは、スマートフォンやパソコンを使う時間が増えており、首にかかる負担が大きくなっています。

これが頚椎の劣化を加速させる原因となります。

最後に、外傷や事故による頚椎へのダメージも考慮する必要があります。

過去に首に大きな負担がかかった経験がある場合、それが原因で後々頚髄症を引き起こすことがあります。

これらの要因が重なり合って頚髄症が発症するため、自分の生活習慣や家族歴、過去の外傷経験などを見つめ直すことが予防や早期発見に繋がります。


診断方法

頚髄症の診断は、しばしば詳細な病歴の聴取と臨床検査から始まります。

最初のステップとして、患者の症状やその発現のタイミング、重症度を医師が確認します。

次に、物理的な身体検査が行われ、首や肩の動き、筋力低下、しびれの箇所などが評価されます。

さらに、画像診断の技術も重要な役割を果たします。

一般的には、X線撮影、CTスキャン、MRIなどが使用されます。

X線撮影は骨の構造を確認するために有効ですが、より詳細な画像を提供するためにはCTやMRIが使用されます。

特にMRIは、軟部組織や神経の圧迫状態を明確にするために適しており、痛みやしびれの原因を特定するのに役立ちます。

電気診断として、神経伝導速度検査や筋電図が行われることがあります。

これらの検査は神経の機能を評価し、どの程度の神経障害が生じているかを判断するのに役立ちます。

フィンガーエスケープサイン

神経の障害により小指を閉じることが困難となり、薬指と小指をくっつけることが出来なくなります。


頚髄症の治療法

頚髄症の治療法には、薬物療法、リハビリテーション、外科的療法などがあります。

薬物療法

頚髄症の薬物療法は、痛みや症状を緩和するために有効です。

主に使用される薬には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、筋弛緩薬、さらには神経障害性疼痛に対応する抗うつ薬や抗てんかん薬が含まれます。

これらの薬は、炎症を抑える効果や、痛みの信号の伝達を抑制する働きがあります。

特に痛みが強い場合は、麻酔や鎮痛薬を使用することもあります。

しかし、長期間の薬物療法は副作用のリスクがありますので、医師の指導のもとで行う必要があります。

また、薬物療法は対症療法であり、根本的な治療にはならないため、他の治療法と併用して効果を最大限に引き出すことが重要です。

リハビリテーション

リハビリテーションは頚髄症の治療の一環として、非常に重要です。

具体的には、ストレッチや運動療法が含まれます。

ストレッチによって頚部の筋肉を柔軟にすることで、痛みが軽減されることがあります。

また、運動療法では、専門家のもとで安全にかつ効果的に筋力を回復させるエクササイズを行います。

さらに、日常生活での姿勢の改善や、負担を減らす動作の練習も重要です。

このようにリハビリテーションは、薬物療法や外科的療法と組み合わせることで、総合的な治療効果を得ることが可能になります。

外科的療法

外科的療法は、重度の場合や、他の治療法が効果を示さない場合に選択される治療法です。

手術には、圧迫された脊髄を解放するための除圧手術や、脊椎の安定化を図る固定手術などがあります。

除圧手術では、変性した椎骨や骨棘を取り除くことで、脊髄の圧迫を解消します。

固定手術では、プレートやスクリューを使用して不安定な部分を固定し、脊髄の状態を安定化させます。

これにより、症状の改善や痛みの軽減が期待できますが、手術にはリスクが伴います。

感染症や出血などの合併症の可能性があり、術後のリハビリテーションも重要です。

手術を受けるかどうかは、医師と患者が十分に話し合い、必要性やリスクを理解した上で決定することが大切です。


予防策

頚髄症の予防策には、日常生活での工夫が重要です。

まず、姿勢を正しく保つことが大切です。

長時間同じ姿勢でいると、頚椎に負担が掛かりやすくなります。

例えば、デスクワークの際は、定期的に休憩を取り、簡単なストレッチを行うことで筋肉の緊張を緩和することができます。

また、適度な運動も予防に役立ちます。

軽いジョギングやウォーキングなど、全身の筋肉を動かすことが脊髄の血流を改善し、頚椎の健康を保つ助けになります。

特に、首と肩の筋肉を鍛える運動を取り入れると良いでしょう。

これにより、頚椎の支えが強くなり、脊髄への圧迫を防ぐ効果が期待できます。

最後に、定期的な専門家のチェックを受けることも予防策の一つです。

早期に異常を発見し、適切な対策や治療を行うことで、頚髄症の進行を防ぐことができます。

以上の予防策を日常生活に取り入れることで、頚椎症性頚髄症のリスクを減らし、健康的な生活を維持することが可能です。


日常生活での注意点

頚髄症を患っている方が日常生活で注意すべき点はいくつかあります。

まず、適切な姿勢を保つことが重要です。

長時間のデスクワークやスマートフォンの操作は首に負担をかけるため、定期的に休憩をとり、首をゆっくりと動かすなどのストレッチを行いましょう。

また、重い物を持ち上げる際には、膝を使って持ち上げるようにし、腰や首に直接負担をかけないようにします。

さらに、睡眠環境も重要な要素です。

頚椎に負担をかけないような枕の高さを調整し、自分に合ったものを選んでください。

また、硬すぎる、または柔らかすぎるベッドも避け、適度な硬さのマットレスを使用することをお勧めします。

日常生活での活動量を増やすことも効果的です。

軽い運動やウォーキングを日常に取り入れることで、筋力の維持と血行促進を図り、症状の悪化を防ぐことができます。

しかし、過度な運動は逆効果となるため、自分の体調に合わせた運動を心掛けましょう。

最後に、ストレス管理も欠かせません。

ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、症状を悪化させることがあります。

リラクゼーション方法を見つけ、心身のバランスを保つことが重要です。

このような注意点を守ることで、頚髄症と向き合う日々をより快適に過ごすことができるでしょう。


頚髄症と向き合うために

本記事では、頚椎症性頚髄症の原因や症状、診断方法、治療法、予防策について詳しく説明しました。

これらの情報を理解することで、正しい治療法を選択し、日常生活での注意点を守ることができます。

最後に、頚椎症性頚髄症と向き合うためには、自己管理と医療専門家のサポートを組み合わせた継続的なアプローチが必要です。自分の体の変化に敏感になり、必要な治療や予防策を取り入れることで、より良い生活品質を維持することが可能です。以上のポイントを参考に、頚椎症性頚髄症と上手に向き合っていきましょう。


花笑整骨院での治療

首の背骨部分で脊髄を圧迫する頚髄症ですが、近い症状を呈する頚椎症性神経根症などもあります。

悪くなっている部分がそれぞれ違うため治療法も違いがあります。

花笑整骨院では問診からしっかりと時間をかけたうえで正しい治療を選択し、最短での症状改善を目指します。


最後に

花笑整骨院ではLINEでの健康相談も承っております。

「こんな症状は対応できる?」「このメニューはどんなことをする?」など、お気軽にご相談ください。

首の痛み

BLOG, 首の障害 2025年06月29日

前回まで腰の痛みに対する投稿でしたが、今回から首の痛みの投稿になります。


首の背骨

首の背骨は7個の骨からなり、その上に頭(頭蓋骨)を乗せます。

頭の重さは約5kgとされており、その頭を小さい首の背骨で支えます。

首の背骨は中に脳から続く脊髄を保護する役割もこなし、大変重要な役割をこなす部分です。


首の痛みやしびれをきたす障害

頚椎の障害では首自体の痛みはもちろん、肩周りの痛みや腕から手のしびれを出すものもあります。

以下が主な整形外科分野の障害です。

・頚椎症性脊髄症

・頚椎症性神経根症

・変形性頚椎症

・後縦靭帯骨化症

・リウマチ性脊椎炎

・頚椎椎間板ヘルニア

・化膿性脊椎炎

・腫瘍性疾患

・頚肩腕症候群

・外傷性頚部症候群

などがあります。


頚椎症性脊髄症

頚椎症性脊髄症は、加齢や長年の負荷により頚椎周囲の椎間板や靭帯、骨などが変形し、脊髄が圧迫されることで起こる疾患です。

主な特徴は手足のしびれや筋力低下、歩行障害などの運動機能障害が現れることが多い点です。

初期には軽度のしびれや痛みだけですが、進行すると日常生活に支障をきたすこともあります。

早めの診断と適切な治療が重要です。


頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症は、頚椎の変形が原因で神経根が圧迫される疾患です。

特徴として、首や肩から腕、手にかけてしびれや痛みが放散する放散痛が挙げられます。

場合によっては筋力低下や感覚鈍麻がみられることもあります。

加齢や姿勢不良などが誘因となることが多く、保存療法やリハビリ、状況によっては手術も検討されます。


変形性頚椎症

変形性頚椎症は、加齢に伴う頚椎の椎間板や椎体の変形が中心となって現れる症状の総称です。

頚部痛や肩こり、しびれなどが主な特徴です。

進行すると神経や脊髄への圧迫が起こることもあり、それにより手足の運動障害や感覚異常が起こることもあります。

重症化を防ぐためには、生活習慣の見直しや早期の受診が不可欠です。


後縦靭帯骨化症

後縦靭帯骨化症は、頚椎の後縦靭帯が異常に骨化し、脊髄や神経根を圧迫する病気です。

この疾患の特徴は進行性であることと、自覚症状が徐々に悪化していく点です。

手足のしびれや運動障害のほか、重症例では排尿障害が現れることもあります。

日本人に多くみられる疾患であり、早期発見と治療開始が重要となります。


リウマチ性脊椎炎

リウマチ性脊椎炎は、関節リウマチが原因で頚椎や周辺の関節、靭帯に炎症や変形が起こる疾患です。

主な特徴は、首の痛みや可動域制限が現れること、さらに進行すると神経症状も併発しうることです。

関節の不安定感や麻痺を引き起こす場合もあり、定期的な画像検査やリウマチ治療が大切です。


頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアは、頚椎の椎間板が突出して神経根や脊髄を圧迫する疾患です。

肩や腕、手のしびれや痛みが主要な特徴となりますが、重症例では筋力低下や巧緻運動障害も発生します。

若年から中高年の幅広い年齢でみられ、姿勢や生活習慣との関連も指摘されます。

保存療法や外科的治療が行われます。


化膿性脊椎炎

化膿性脊椎炎は、細菌感染によって脊椎や椎間板、周囲の組織が炎症を起こす疾患です。

急激な発熱とともに激しい局所痛や可動域制限が現れるのが特徴です。

時には神経圧迫症状も伴い、早期の診断・治療が求められます。

糖尿病や免疫力低下などの基礎疾患を持つ方に多くみられ、迅速な抗菌薬の投与が効果的です。


腫瘍性疾患

頚椎に発生する腫瘍性疾患には、良性・悪性を問わず様々な種類が存在します。

特徴は無症状で経過するものから、神経の圧迫による痛みや麻痺が急速に進行するケースまで幅広いことです。

時に頚部の腫れや変形もみられます。

首や肩の異常な痛みやしびれが続く際は早めに専門医を受診することが重要です。


頚肩腕症候群

頚肩腕症候群は、首から肩、腕にかけての痛みやしびれ、重だるさなどが主な特徴で、デスクワークや細かい作業を行う人に多い疾患です。

筋肉や靭帯の慢性的な緊張が原因で、はっきりとした神経障害や画像所見がないことも特徴です。

症状が長期間続く場合は、生活習慣の見直しやリハビリが有効です。


外傷性頚部症候群

外傷性頚部症候群は、むち打ち症など交通事故や転倒による頚部への急激な外力が原因で生じる障害です。

首の痛みや運動時の制限、頭痛、めまいといった多様な症状が特徴です。

症状には個人差が大きく、慢性化する場合もあります。受傷後は安静・適切な治療を心がけることが回復への近道です。


まとめ

首から肩や腕にかけて様々な症状を引き起こす頚椎の障害の概要をまとめました。

いずれにしても早期治療が将来的な日常生活動作獲得に重要となります。

首痛や肩こり、手のしびれがあれば早めにご相談ください。

花笑整骨院ではLINEでの相談も受け付けております。

是非ご利用ください。

首コリ

BLOG, 肩の障害, 首の障害 2024年08月17日

皆さまはこの「首コリ」について聞きなじみがあるでしょうか?

読んで字のごとく肩こりの首バージョンですね。今回は首コリについて説明いたします。

首コリとは

すごく大雑把に言うとおもに首の上側に出現する違和感や不快感、痛みの事を首コリと定義します。

整形外科的疾患名として「肩こり」はあるのですが「首コリ」は疾患名としてはありません。

ないというのは語弊がありますが、肩こりの中に首コリが含まれているのほうが正しいです。

首コリの原因

大きい原因でいうと長時間のデスクワーク作業や下向き作業、スマホやタブレットの常用による下向き時間の増大、それらによるストレートネックの形成が主なところになります。

首コリを感じる場所

首の半分より上(頭頂側)に感じることが多いです。

なぜならば後頭下筋群という小さな筋肉の集団が5kg程度ある頭と首の背骨を一生懸命つないでいるからです。

図のような位置にあり、皆さんがパソコンやスマホを下向きで使っているときに頭の重さを一生懸命引っ張り上げている筋肉ですので、非常に疲れやすい筋肉なのです。

首コリはどうすればいい?

まずは長時間のデスクワークや下向き作業をやらないことが一番ではありますが、なかなかそうもいきません。

なので、少なくとも30分に一度は天井を見上げるように首を動かしてあげるだけでも楽にはなるかと思います。

首周辺のストレッチや蒸しタオルなどで後頭部を温めても良いと思います。

首のストレッチ法などは当院インスタにありますので是非ご確認ください!

首コリを治すなら

首コリや肩こりは肩や首周りの筋肉や首の背骨などの関節が原因で痛みや不快感を感じます。

ですがその根本にはストレートネックがあったり、ストレートネックの根本には頭が前に出るような不良姿勢がある場合がほとんどです。

腰痛もそうですが、何もしていないのに痛くなるや、何もしていないのに肩がこるのは肩や腰に集中して負荷がかかるためです。

なぜ一部に集中して負荷がかかるかというと、前後や左右のバランスが崩れているからです。

そういったバランスを根本的に改善できるように皆様もご自身のお身体に投資をしてくださいね。

首痛・肩こりなどで自分に合った枕をお探しの皆様へ

BLOG, 肩の障害, 首の障害 2024年07月18日

当院の患者様に「肩こりや首痛の原因は枕が合わないからなのでしょうか?」と尋ねられる患者様がたくさんいらっしゃいます。多くの方がそうだと思うのですが、自分に合っていると思える枕を使用している方は少ないのではないでしょうか?

きっと「自分に合っているかどうかはわからないが、大きな問題はないので使っている」が大多数なのではないかと思いますし、私もその中の一人です。

今回は自分に合った枕についてお話します。

なぜ痛みやコリ、不快感が出るのか

最初にですが、自分に合った枕を探しているという方は、寝ようとしているときや、寝ているとき、もしくは寝起きに肩や首のあたりの不快感や痛みを感じている方が多いと思います。

これに関しては枕の高さや硬さが合っていないかご自身の首や肩の状態がそもそも良くないのどちらかかどちらもだと考えられます。

明らかな痛みが出る場合は頚椎症などの何らかの疾患があると考えられるため、まずは診断、治療を優先すべきとなります。

ダルさやコリ感などが出る場合は疾患も当然考えられますが、今回の枕にも問題があるかもしれません。

正しい枕の使い方

皆さまは枕を購入した時に取扱説明書を見たことがあるでしょうか?

マメな方は見たことがあると思いますが、そこにはきっと「お手入れの仕方」や高さや硬さを変えれるものは「枕の調節の仕方」と書いてあると思います。

枕の正しい位置や高さに関しての説明書きを見たことがある方はほぼいないのではないでしょうか?

こちらがしっかり枕の使い方を説明されておりますのでリンクを貼っておきます。

枕の硬さや高さについてはいろいろ考え方があるので省きますが、一番大事なことは上のリンク先の上部にある「Q理想的な枕の当て方は?」の部分で、「肩口まで引き寄せて首までしっかりと支える」となります。

このように頭と枕の間に間が空くと、首が曲がらないように常に首に力が入った状態となってしまいます。

一方このように肩口まで枕を入れることで首がそもそも曲がる余地がないので力が入らないリラックスした首の状態となるわけです。

ダルさやコリ感や疲労感を感じる方の多くはここが徹底できていないため症状が出ます。

自分は枕によって肩こりやだるさに悩まされているという方は寝起きの状態を思い返してほしいのですが、起きた時に枕はちゃんと肩口まで引き寄せているでしょうか?枕と肩の間にスペースが空いていませんか?

枕がずれていれば当然頭と首を支える能力が減ってしまっており、その枕のずれる方向は普通は上(頭)側になります。

結論

「枕が上にずれないように枕と壁をぴったりつけるか、壁と枕の間に枕が上にずれないように何かを入れて、常に正しい位置で首から頭を支える」がまず皆様に試していただきたい対策になります。

枕本体を買い替える前に、まずこちらを試されて、それでもだめなら相談して頂けたらと思います。

当院インスタグラムでもストレッチ法など解説しておりますのでフォローよろしくお願いいたします。

肩こり、胸郭出口症候群などの改善

BLOG, 肩の障害, 首の障害 2022年09月23日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

本日は肩甲骨の位置により起こる障害についてお話します。

首から肩や腕に起こる障害に肩甲骨の位置は密接に関与しており、例をいくつか挙げれば胸郭出口症候群、四十肩、腱板損傷、肩こりや緊張性頭痛なんかも肩甲骨位置による障害といえます。逆に言えば肩甲骨の位置が正しい位置にあり、関節が正しい運動を行っていればそういった障害は減らせるということです。

まずは肩甲骨の正しい位置ですが

上記のようにある程度決まっております。

肩甲骨は他のの関節と性質が異なり、肋骨(胸郭)の上を滑りながらあらゆる方向に関節運動しており、その性質上たくさんの筋肉が付着しています。そのため肩甲骨の位置は各方向に着く筋肉が制御しており筋肉短縮や延長により肩甲骨の位置は決まります。

いかり肩

肩甲骨の上部に付着する肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維などが短縮することで肩甲骨が上に引っ張られ、肩をすくめたような姿勢。鎖骨と水平線との角度が10°以上のもので、肩甲骨と関節を作っている鎖骨も同時に引っ張り上げられるため胸郭出口症候群の中の斜角筋症候群や肋鎖症候群の原因となる。

なで肩

肩甲骨の上部に付着する肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維などの弱化により筋肉が延長し、肩甲骨を下に動かす小胸筋などが短縮した姿勢。鎖骨と水平線のなす角度が5°以下のもので、短縮した小胸筋が神経や動脈を圧迫するため、手を挙げた時に腕の血の気が引く感覚やだるさなどを起こす過外転症候群の原因となる。

その他デスクワーク作業者のように常に腕を前に出しながら作業をされている方だと肩甲骨が外に開き、肩に力が入った状態が長時間続くと背中や肩の筋肉内に疲労物質の乳酸などがたまり肩こりの原因となるため、定期的に肩甲骨を大きく動かす体操や頚部のストレッチが予防となります。

肩甲骨エクササイズ

いかり肩のストレッチ

頭を左前に倒し、左後ろを振り向きながら腕の重さでストレッチします。反対も同様に行います。

なで肩のエクササイズ

バンザイのように両手を上げた状態から肩をすくめます

なで肩のストレッチ

台などに手を置き、肘を伸ばしたまま体を下に落としていきます

以上がいかり肩、なで肩に対するエクササイズ、ストレッチになります。

いずれも痛みの内容行ってください。

【鳥取で肩こりを改善するなら花笑整骨院へ】

住所:〒680-0811 鳥取県鳥取市西品治751-1

電話:0857-35-0341

 公式LINEはこちら

なんでもお問い合わせください。

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