膝痛の種類

膝の障害 2025年10月12日

今回は膝周辺の痛みの原因をまとめます。

次回以降でそれぞれ詳しい説明をしていきます。


膝関節の役割

役割内容
支持体重を支える
運動曲げ伸ばしとひねり
吸収衝撃をやわらげる
安定バランスと姿勢維持
協調股関節や足関節との連携

膝関節には上記のような役割があり、日常生活を行う上で非常に重要な関節となります。


膝痛の分類

膝の痛みは原因によりおおまかに種類が分けられます。

以下におおまかな障害や疾患の種類をまとめます。

【1】外傷性疾患(けが)

● 靭帯損傷

・前十字靭帯損傷(ACL損傷)

・後十字靭帯損傷(PCL損傷)

・内側側副靭帯損傷(MCL損傷)

・外側側副靭帯損傷(LCL損傷)

・複合靭帯損傷(例:ACL+MCL損傷)

● 半月板損傷

・内側半月板損傷

・外側半月板損傷

● 膝蓋骨関連

・膝蓋骨脱臼(亜脱臼含む)

・膝蓋骨骨折

・膝蓋腱断裂(ジャンパー膝の重症型)

● 骨折

・大腿骨顆部骨折

・脛骨プラトー骨折(関節内骨折)

・脛骨粗面剥離骨折(オスグッド病の進行型)

・膝蓋骨骨折

● 捻挫・打撲

・軽度靭帯損傷

・膝関節捻挫

・関節包損傷


【2】変性疾患(加齢や摩耗による)

・変形性膝関節症

・半月板変性断裂

・軟骨損傷(関節軟骨欠損)

・骨棘形成(骨のとげ)


【3】炎症性疾患

 滑液包炎

・鵞足(がそく)滑液包炎

・膝蓋前滑液包炎(ハウスメイド膝)

・膝蓋下滑液包炎

 腱炎

・膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

・大腿四頭筋腱炎

・鵞足炎(縫工筋、薄筋、半腱様筋の腱付着部の炎症)

・腸脛靭帯炎(ランナー膝)


【4】スポーツ障害(使い過ぎ)

・オスグッド・シュラッター病(成長期)

・ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

・ランナー膝(腸脛靭帯炎)

・分裂膝蓋骨(生まれつきの異常)

・離断性骨軟骨炎


【5】先天性・発育性異常

・円板状半月

・分裂膝蓋骨

・関節弛緩症(靭帯がゆるい)

・X脚・O脚(下肢アライメント異常)


【6】感染・全身性疾患

・化膿性膝関節炎(細菌感染)

・結核性関節炎

・関節リウマチ

・痛風・偽痛風

・ベーチェット病・乾癬性関節炎などの膠原病


【7】腫瘍・腫瘍類似疾患

・良性腫瘍(滑膜巨細胞腫、骨軟骨腫 など)

・悪性腫瘍(骨肉腫、滑膜肉腫 など)

・Baker嚢胞(膝裏の滑液嚢腫)


【8】その他・特殊疾患

・無菌性骨壊死(大腿骨内顆壊死など)

・血友病性関節症

・外反膝(genu valgum)、内反膝(genu varum)


花笑整骨院では

これまでに挙げた通り、膝痛の原因は多岐に渡ります。

花笑整骨院ではスポーツ障害から、加齢による膝痛まで多くの症状に対応しております。

受診相談は公式LINEでもお受けしておりますので、お気軽にご相談ください。

膝の痛み

膝の障害 2022年12月24日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

本日は膝の痛みについてお話します。

膝の痛みにもたくさん種類があり、学生やスポーツによる靱帯や半月板などの強い刺激による膝の痛みや膝の軟骨がすり減ることによる変形性の膝関節症等があります。

今回は変形性膝関節症についてお話します。

変形性膝関節症は主に加齢に伴い膝関節の軟骨がちびてしまい太ももの骨とすねの骨が当たることで炎症が起き、痛みを感じる障害です。

日本人は膝関節の内側に痛みを感じることが多く、反対に欧米人は外側に障害が起きることが多いとされています。

これは日本人にO脚が多いため、下の画像のように太ももとすねの関節の内側どうしがぶつかるためです。

O脚の簡易的な測定方法

 ① 左右のうちくるぶし同士をくっつけてまっすぐ自然な形で立つ。

 ② 左右の膝の間に指が何本入るか確認する。

このように測定していただき、指が2本以上入ったらおおよそO脚といえます。

他にも靴底を見ていただき、かかとの外側が良くすり減っていたり、立っているときに足の外側(小指側)に体重を乗せている癖がある方も要注意です。

O脚の改善エクササイズ

O脚が変形性膝関節症の原因となることをお伝えしましたが、そのO脚を改善する自宅でできるエクササイズをお伝えします。

 ① 椅子に腰掛け骨盤が後ろに倒れないように姿勢を正します。

 ② 両足のかかとをくっつけます。

 ③ 両足の膝をくっつけます。

 ④ 膝とかかとが離れないように1分~5分以上キープします。

これは内もものトレーニングになり、足を閉じる筋肉を鍛えて太ももの骨が外に開かないようにします。

当院での治療

電気治療

関節に電気を流し関節内の傷んだ組織の治癒を促進させたり、太ももの筋肉に電気を当て動きにくくなった筋肉を柔軟に改善します。

マッサージ・理学療法

太ももや関節に直接アプローチをして膝関節の状態を正常に戻していきます。内容はマッサージや関節モビライゼーション、ストレッチを行い、緊張した筋肉は緩め、弱化した筋肉は鍛えるよう患者様に合わせたエクササイズを行っていきます。

運動・ストレッチ等指導

患者様がどういった状態なのかを判断し、その方にあったストレッチ法や運動方法を丁寧に説明させていただきます。

サポーター

サポーターは主に二種類あり、一つは膝関節事態に装着し関節のスムーズな動きを助けるサポーターです。動きのサポートに加え発熱するわけではないですが膝関節を保温する効果もありますので痛みの抑制には効果的に働きます。サポーターは例えば以下のようなものになります。

二つ目は足底板やインソールと言われ、靴の中敷きに装着し足の荷重を変えO脚を改善するサポーターです。例えば以下のようなものになります。

靴の中敷きに装着するものの場合、装着した靴を履いているときしか効果はありませんので、当院では上の画像のような靴下型の物を使い、靴を履いていなくても効果のあるものをお出しすることが多いです。

変形性膝関節症ですり減ってしまった軟骨自体は再生能力が非常に乏しいため元の状態に戻すことは難しいです。

グルコサミンやコラーゲン配合の健康食品を口から摂取することで都合よく膝関節にピンポイントでその成分が元の成分のまま届けばいいのですが、残念ながらそういった健康食品はたんぱく質や糖質に分解され体の栄養素として利用されます。

しかし、変形してしまっている関節のさらなる変形を抑えることや痛みのコントロールはできますし、将来変形性膝関節症のリスクになりうるO脚の改善も可能です。

膝関節に不安を抱える方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください!

変形は進行性の物ですので早い段階での処置が健康寿命をのばしますよ。

【鳥取で膝関節症の治療を受けるなら花笑整骨院へ】

住所:〒680-0811 鳥取県鳥取市西品治751-1

電話:0857-35-0341

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