腰痛の種類

Uncategorized 2025年01月27日

本日はお悩みの方の多い腰痛の概要についてご説明します。

腰痛のうち約85%は原因不明?

SNSやテレビ等で聞いたことがあるかもしれませんが、これは正確な表現ではありません。

正確には、腰痛の方がレントゲンやCT、MRIを撮った時に実際に痛む場所とレントゲン等で問題のある場所が違うものが約85%です。

特にレントゲンでは筋肉の状態は判断できないため「レントゲン上は何も問題ないですね」のパターンが多くなってしまいます。

画像診断では異常が無い腰痛患者にはテストを行っていきます。

そのテストの結果により腰痛の原因を探っていくわけです。

整骨院ではレントゲンやMRIなどの画像検査はできないため各種テストをまず行います。

腰痛の種類

腰痛を出す障害は多くありますが、原因や腰の中の場所によって分類されます。

大きく「腰を曲げることで痛みや違和感が出現する」「腰を後ろに反らすことで痛みやい違和感が出現する」の二つに分けられます。

腰を曲げると痛い腰痛

・腰椎椎間板ヘルニア

・筋・筋膜性腰痛

・椎間板性腰痛

・仙腸関節障害

など

腰を反らすと痛い腰痛

・椎間関節性腰痛

・腰部脊柱管狭窄症

など

実際の現状

上記の曲げた時や反らしたときの痛みで分類すると書きましたが、脊柱管狭窄症だが曲げても痛いなども当然存在します。

あくまで大きな分類ということを前提にどこに原因があるかを判断していきます。

危険な腰痛

腰痛の中には内科疾患なども隠れていることがあります。

おもに安静時も痛みがある腰痛(楽な姿勢が無い)は特に危険な場合があるため直ちに病院の受診をお勧めします。

また以下の腰痛のレッドフラッグに当てはまる方は原因の特定を急ぐべきとなるので確認お願いします。

腰痛のレッドフラッグ

・発症年齢が20歳未満
・時間や活動性に関係のない腰痛
・胸部痛
・がん、ステロイド治療、HIVの感染の既往
・栄養不良
・体重減少
・広範囲に及ぶ神経症状
・構築性脊柱変形(円背など)
・発熱

花笑整骨院での治療

腰痛の種類を判断し、当院での治療が行えると判断した場合はおもに以下の治療を行っていきます。

アイシングまたはホットパック

腰痛が急性の場合は温めずにアイシングを行い、発症約2日以降は逆にホットパックで温熱療法を行います。

電気治療

当院では伊藤超短波のES-530を使用しております。

こちらは伊藤超短波独自の立体動態波をはじめ、ハイボルテージ治療やマイクロカレント、EMS(楽トレ)と多くの種類の電気を流せる治療器となります。

電気を流す場所や障害の性質、状態にそれぞれ最も適した電気を使用していきます。

マッサージ・ストレッチ

硬くなったり、動きの悪くなっている部分をマッサージやストレッチを行います。

運動療法

必要に応じて運動やセルフストレッチ指導を行います。

最後に

次回からは各障害に対しての説明等を行いますので是非ご確認ください。

CM関節症

Uncategorized 2025年01月09日

本日は親指の障害シリーズの最後に母指CM関節炎(CM関節症)のお話となります。

母指CM関節ってどこ?

画像の赤い位置が母指CM関節となります。

どんな時に痛いの?

蓋を開ける動作やつまみの動作で痛みを生じます。

近年ではスマートフォンの片手操作により痛みを訴えられることがかなり多くなりました。

CM関節症の検査

CM関節を指で押さえた時に痛みがあるか、下図の母指内転伸展テストがあります。

原因

基本的にはオーバーユース(使いすぎ)が原因となります。

女性の場合はホルモンの影響も大きく、閉経が起こることで女性ホルモンの分泌量が減り関節が脆くなりやすくなります。

そのためCM関節症に限らず関節の障害は女性に多く起こりやすいです。

近年はスマートフォンが普及し、スマートフォンを片手で操作する時間が増えたためCM関節症が増加しています。

治療

主に整形外科や整骨院、整体院で治療を行うと思います。それぞれの治療法は以下となります。

整形外科

薬物療法(消炎鎮痛剤)

ステロイド注射

手術

整骨院

温熱や電気治療を使った保存療法。

患部マッサージ、ストレッチや運動療法、症状によってはテーピング固定など。

放置は要注意

安静のみで軽快する方もいるのですが、主に利き手で起こり、親指は生活するうえで多く使用するためなかなか良くならなことが多いです。

痛みや違和感のある状態で使用し続けることで下写真のような関節の変形も起こってきます。

関節の変形と同時に親指を動かす筋肉が短くなることで親指の形が変形(スワンネック変形)をきたします。

そこまで変形が進むと手術でしか改善ができないため、早期からの治療が必要となります。

最後に

普段は気づきにくいですが、親指に痛みや動きにくさがあると生活の質がぐっと下がります。

早期から治療を行うことで変形は予防できますし、日常的につきまとう痛みや不快感も軽減できます。

小さい関節ですが大きな影響を及ぼす関節なので大事にしてください。

年末年始休業について

Uncategorized 2024年12月22日

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、当院では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

なお、LINEでの相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

ド・ケルバン病とは

Uncategorized 2024年12月05日

今回は親指におこる腱鞘炎であるド・ケルバン病について説明していきます。

症状

親指を動かしたり、力を入れたりしたときに画像の部分に痛みがでます。

女性に多く、特に妊娠中等産後の時期と、50~60代の閉経後に最も多くなります。

元々道具(包丁やハサミなど)を使う機会が多い方に多いのですが、近年はスマートフォンの片手操作により幅広い年代で痛みを訴えられるようになってしまいました。

原因

画像内ピンク色の親指を動かす腱が青色の腱鞘とこすれることで炎症が起き痛みが出現します。

ドケルバン病のチェック方法

フィンケルスタインテスト

  1. 親指を握りこんでグーを作る
  2. そのまま手首を小指側に曲げる
  3. 親指側の手首周囲に痛みが出たらドケルバン病の疑い

ドケルバン病の治療方法

①保存療法

整形外科や整骨院で行う治療法で、状態にもよりますが大多数はこちらの治療法になります。

整形外科では湿布薬や注射による投薬治療となり、整骨院ではマッサージや電気治療、温熱療法など  を行い、テーピング等で局所安静を図ります。

②手術

日常生活に大きく支障をきたす重症例や、繰り返し発症する場合は手術で腱鞘を切って中を拡げる手術となります。

ドケルバン病の対処法

まずは局所安静を心がけることが一番になります。しかし、特に利き手の親指を使わずに仕事や生活をするのは非常に難しいです。

そのため、大きく負担のかかるスマートフォンの片手操作を避けたり、温めたり親指の付け根をマッサージすることで回復を図ります。

親指の障害は治りにくい

親指を使わずに生活することはほぼ不可能ですので、こういった障害は放置しても治りにくいのが現状です。

特にホルモンバランスの乱れによる腱がもろくなった状態は場合によっては手が使えないぐらいの痛みになることもあります。

そのために早い段階での治療開始が最も予後が良いため、早めの受診をお勧めします。

指の腱鞘炎

BLOG 2024年11月13日

前回は手の親指に出る痛みの疾患の概要を説明しましたが、今回は手の腱鞘炎について詳しく説明をしていきます。

腱鞘炎とは

指の使い過ぎやホルモンバランスにより指を動かす筋肉の腱がこすれたりすることによって腫れて、腱を包む鞘との部分で炎症が起きることで痛みが発生します。

どの指でも起こり得ますが、特に親指や中指に多く起こります。

親指に多い腱鞘炎

前回の投稿にもあるように親指は大きく動く代わりに関節の安定性が低くなっています。

大きくいろんな方向に動くということは、親指を動かす筋肉も多くいろんな方向に存在します。

その中でも親指の外側の付け根に起こる腱鞘炎を「ド・ケルバン病」といいます。

このド・ケルバン病は次回詳しくご説明します。

ばね指とは

腱鞘炎により指の腱が腫れることで腱鞘のトンネルを通る時に引っ掛かり、指を曲げ伸ばしをするときにカクっと感触がしたり、指が完全に伸びきらなくなったりします。

腱鞘炎の対処法

基本的にはまず局所安静が第一になります。指を動かすことで腱がこすれて炎症を起こすので、動かさないことが最も炎症を起こさせない対策となります。

加えて次の画像のような前腕のストレッチを行うことも効果的となります。

それでも痛むときは

腱鞘炎は指を使いすぎることで起こりますが,日常生活を送るうえで指を使わずに過ごすことは非常に難しいです。

そのため痛みが続く場合は整形外科や整骨院での治療を行います。

整形外科ではレントゲンなどの画像診断を行い、投薬や必要なら注射、さらには外科手術を行います。

整骨院では指の筋肉の硬さやバランスを整えて、電気治療やマッサージ、ストレッチを行い炎症が起きないように施術を行います。

いずれも放置して悪化をさせないように早めに相談してみて下さい。

親指の痛み

BLOG 2024年10月17日

人間と猿との大きな違いの一つに手の構造が挙げられます。

人は手の構造がより複雑であり、特に親指が大きく可動することでつまむ動作ができることにより緻密な作業が行えます。

親指が自由に動くことで細かい作業ができる代わりに複雑な構造になることで様々な障害が起こってしまいます。

親指の障害の種類

・腱鞘炎

・ド・ケルバン病

・CM関節症

・手根管症候群

・頚椎症

など

それぞれの特徴

腱鞘炎

親指に限った話ではないのですが、指を動かす筋肉が腱となり骨に付きます。その腱は腱鞘で覆われているのですが、腱と腱鞘がこすれたりすることで炎症が起きます。

腱が腫れたりすることで腱鞘を通る時に引っ掛かったりすることで指がばねのように曲げ伸ばしされるばね指という障害にもなります。

ド・ケルバン病

上の画像は親指を反らす動きをする筋肉なのですが、画像の青い部分で起こる腱鞘炎をド・ケルバン病といいます。

CM関節症

CM関節症は上画像の赤くなっている部分の関節が痛む障害です。

親指が大きく動かせるのはCM関節のおかげであり、自由な動きができるかわりに不安定で障害が出やすくなります。

主に親指を各方向に曲げた時や画像にあるように力を入れた時に痛みが出現します。

手根管症候群

こちらは手首の手のひら側を通る正中神経が横手根靱帯(屈筋支帯)と手首の骨(手根骨)のなすトンネルで圧迫される障害です。

画像にあるように緑色の部分にしびれ感や親指の付け根(母指球)の筋肉の萎縮がみられます。

頚椎症

こちらは首の背骨の障害で、神経の圧迫があった時に肩や腕、指などのしびれや痛みを引き起こします。

天井を見上げたりする動作で痛みやしびれが強くなりやすく、中年以降に起こりやすいとされていますが、デスクワークやスマホの普及により若年層にも多くみられます。

終わりに

以上がざっとですが親指に痛みをきたす障害となります。

冒頭でも述べたように親指の構造は自由な代わりに不安定です。

親指の痛みがあることで多くの場面で生活や仕事に支障をきたしかねません。

局所安静が上手にできればよいですが生活をするうえで親指の安静は難しいので、痛くなったときは専門家の治療を受けましょう。

アスリートの柔軟性

BLOG 2024年10月03日

花笑整骨院の田中です。

本日はアスリートのスポーツパフォーマンスやケガの確率に影響を強く及ぼす柔軟性についてです。

アスリートに必要な柔軟性

スポーツによって動作が違うため決まった柔軟の目安というのは無いのですが、股関節の特に開脚柔軟性の目安となるのは開脚し、前屈をしたときに

男性は肘が地面に付く

女性は胸が地面に付く

が確保すべき柔軟性の目安となります。

関節弛緩性

身体の柔らかさとよく混同されがちなのが関節の柔らかさです。

柔軟性は「筋肉」の柔らかさを指しますが、関節弛緩性は靱帯などの緩さを指します。

関節が緩いのはむしろケガをしやすくなってしまうので柔軟性と混同しないようにしましょう。

セルフチェックできますので以下のリンクから確認してみて下さい。

関節が緩いのはどうすればいい?

関節弛緩テストで関節が緩いと判断した場合は関節を上手に使うためのトレーニングが必要となります。

当院ではマンツーマンで競技特性を考えてトレーニングやストレッチをオーダーメイドで行っていきます。

セルフストレッチやトレーニングはインスタグラムに載せておりますのでご確認ください。

柔軟性向上例

空手をやっている中学生の柔軟です。

最後に

柔軟性はアスリートにとって切り離せない重要な能力の一つで、今現在身体が硬いと悩まれている方は必ずパフォーマンスは上がりますのでストレッチに取り組んでいきましょう。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の治療法

BLOG 2024年09月08日

四十肩・五十肩とは

肩の周りに痛みを感じ、次第に肩を動かしたときに強い痛みが出ます。50代前後の特に女性に多く起こる肩関節の障害です。

痛みは肩関節から上腕(二の腕)の特に前面に感じることが多いのも特徴です。

どんな人に起こるのか

五十肩ははっきりとした原因が不明ですが、統計上は以下の方に起こりやすいとされています。

1.女性

2.40代~60代

3.利き手と反対側

4.球技経験なし

あくまで統計ですので参考程度にとどめておいてください。

特徴的な痛み

五十肩は強い肩周辺の痛みを特徴とします。運動痛(肩を上げる、肩をひねるなど)が強く出現し、特に髪を結ぶ動作や腰の後ろで帯を結ぶ動作はかなり厳しいでしょう。

他にも夜間痛が出現することが多いです。寝ているときに急な痛みで目が覚めたり、寝返りをしたときに痛いほうが下になると多く痛みが出現します。

自分でできる対策

自宅でできる対策としてはこれらのものがあります。

  1. 睡眠時のポジショニング
  2. コッドマン体操
  3. 肩関節外旋エクササイズ

睡眠時ポジショニング

五十肩の症状で特徴的な痛みに夜間痛があると述べましたが、夜間痛は肩関節を作る二の腕の頭(上腕骨頭)と肩甲骨の位置関係による原因が多いです。

具体的には仰向けや横向で寝ていて、腕の重さにより肩甲骨にある関節の受け皿から上腕骨頭が落ちてしまい、落ちないようにするための姿勢です。

詳しくは以下にわかりやすくまとめてありましたのでご確認ください。

コッドマン体操

コッドマン体操は肩関節の縮まってしまう靱帯や関節包などの組織をストレッチする体操法です。

図のように前かがみになり、痛みのある方の腕を垂らし軽く前後左右に振ります。

この時に痛みが無い程度の重り(水の量を調整したペットボトル等)を持って振るとなお良いでしょう。

肩関節外旋エクササイズ

五十肩では肩の靱帯や関節包が拘縮(縮んで固まる)し、肩を動かすことで拘縮した組織が引っ張られ痛みを出します。

その拘縮を取り除くエクササイズの一例をご紹介します。

①仰向けになり脇を閉めて筒状の物(ペットボトルサイズ)を両手のひらで挟むように持つ。

②脇が開かないように痛くない方の手(画像は右手)でペットボトルを押すように動かす。

③痛くない範囲までゆっくりと動かす。

最後に

今回は五十肩の原因や対処法について説明しました。

しかし、五十肩の炎症期から拘縮期(おおよそ半年から1年)は痛みも強く、恐怖心による筋肉のこわばりなどがつづくため無理な運動は禁物です。

当院では関節を動かさずに関節内の状態を回復させる電気治療(立体動態波)や肩甲骨や背骨への無理のない施術を行っております。

五十肩の痛みにお困りの方は是非ご相談ください。

首コリ

BLOG 2024年08月17日

皆さまはこの「首コリ」について聞きなじみがあるでしょうか?

読んで字のごとく肩こりの首バージョンですね。今回は首コリについて説明いたします。

首コリとは

すごく大雑把に言うとおもに首の上側に出現する違和感や不快感、痛みの事を首コリと定義します。

整形外科的疾患名として「肩こり」はあるのですが「首コリ」は疾患名としてはありません。

ないというのは語弊がありますが、肩こりの中に首コリが含まれているのほうが正しいです。

首コリの原因

大きい原因でいうと長時間のデスクワーク作業や下向き作業、スマホやタブレットの常用による下向き時間の増大、それらによるストレートネックの形成が主なところになります。

首コリを感じる場所

首の半分より上(頭頂側)に感じることが多いです。

なぜならば後頭下筋群という小さな筋肉の集団が5kg程度ある頭と首の背骨を一生懸命つないでいるからです。

図のような位置にあり、皆さんがパソコンやスマホを下向きで使っているときに頭の重さを一生懸命引っ張り上げている筋肉ですので、非常に疲れやすい筋肉なのです。

首コリはどうすればいい?

まずは長時間のデスクワークや下向き作業をやらないことが一番ではありますが、なかなかそうもいきません。

なので、少なくとも30分に一度は天井を見上げるように首を動かしてあげるだけでも楽にはなるかと思います。

首周辺のストレッチや蒸しタオルなどで後頭部を温めても良いと思います。

首のストレッチ法などは当院インスタにありますので是非ご確認ください!

首コリを治すなら

首コリや肩こりは肩や首周りの筋肉や首の背骨などの関節が原因で痛みや不快感を感じます。

ですがその根本にはストレートネックがあったり、ストレートネックの根本には頭が前に出るような不良姿勢がある場合がほとんどです。

腰痛もそうですが、何もしていないのに痛くなるや、何もしていないのに肩がこるのは肩や腰に集中して負荷がかかるためです。

なぜ一部に集中して負荷がかかるかというと、前後や左右のバランスが崩れているからです。

そういったバランスを根本的に改善できるように皆様もご自身のお身体に投資をしてくださいね。

夏季休業のお知らせ

BLOG 2024年08月05日

8/11(日) ~ 8/16(金) 夏季休業とさせていただきます。

ご不便おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

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