膝外側側副靱帯損傷について

Uncategorized 2026年01月15日

外側側副靱帯とは

外側側副靱帯は膝の外側で安定性を支える重要な靱帯であり、スポーツや日常動作でのねじれや外力から膝関節を守っています。

正しい解剖と役割を理解することで、損傷を予防し、ケガをした際にも早期回復や競技復帰への道筋がイメージしやすくなります。

外側側副靱帯の位置

外側側副靱帯は、太ももの骨である大腿骨の外側と、すねの骨である腓骨の頭を結ぶ細く強靭な靱帯です。

膝の外くるぶし側を触れると骨の出っ張りがありますが、その少し上あたりから大腿骨外側に向かって走行しており、膝を伸ばした状態で最も緊張しやすい構造を持っています。

安定性に果たす役割

外側側副靱帯は、膝が外側に開く力(内反ストレス)を制御し、横方向のぐらつきを抑える働きを担っています。

特に方向転換や片脚着地の瞬間に膝が内側へ折れ込むのを防ぐため、スポーツ選手にとってはパフォーマンスとケガ予防の両面で欠かせない存在と言えます。

ほかの靱帯との関係

膝関節は前十字靱帯、後十字靱帯、内側側副靱帯など複数の靱帯が連携して安定性を保っています。

外側側副靱帯単独の働きだけでなく、これらの靱帯や周囲の筋肉と一体となって膝を守っているため、外傷では複数部位が同時に損傷することも少なくありません。

スポーツ動作との関わり

外側側副靱帯は、サッカーやバスケットボールなどでの急な切り返し、ラグビーや柔道でのタックルなど、横方向への負荷がかかる動きで特に大きなストレスを受けます。

踏ん張る動作や片脚で踏み替える瞬間に過度な内反ストレスがかかると、靱帯繊維に微細な損傷から完全断裂までさまざまな障害が生じる可能性があります。

外側側副靱帯の構造

外側側副靱帯は比較的細くコード状の形態をしており、血流がさほど豊富でないため、損傷後の自然治癒には一定の時間を要します。

また、周囲には腸脛靱帯や外側半月板、筋腱などが密集しているため、外傷時にはこれらの組織との複合損傷として評価されることも多い靱帯です。

症状

膝外側側副靱帯損傷では、受傷直後の痛みだけでなく、時間が経過してからの不安定感やスポーツ時の違和感が問題になることが少なくありません。

ここでは、痛みの特徴や腫れの程度、日常生活や競技への影響など、重症度や経過によって変化する症状のポイントを整理します。

痛みの特徴

典型的には膝の外側に鋭い痛みが生じ、特に膝を内側に押し込んだときや、体重をかけて踏ん張る動作で増悪します。

軽症では動かなければ強い痛みを感じないこともありますが、重症化すると安静時痛や夜間痛が出現し、階段昇降や立ち上がり動作も困難になることがあります。

腫れと内出血

外側側副靱帯損傷では、受傷直後から膝外側に限局した腫れや皮下出血斑が見られることがあります。

関節内出血を伴う前十字靱帯損傷などと比べると関節全体の膨隆は目立たないことも多く、局所の腫脹や押さえたときの痛みが診断の手がかりになります。

歩行と日常生活の支障

歩行時には、地面に足を着いた瞬間や方向転換のタイミングで膝外側に痛みが走り、びっこを引く状態になることがあります。

また、椅子から立ち上がる、階段を降りる、しゃがみ込みといった動作で膝のぐらつきや不安感を覚えるケースも多く、放置すると慢性的な不安定性の原因となります。

スポーツ時の違和感

競技復帰後も、「膝が外側に抜ける感じがする」「思い切り切り返せない」といった主観的な不安定感が長期間残ることがあります。

これは靱帯自体のゆるみだけでなく、痛みへの恐怖や筋力低下、動作パターンの乱れが複合して生じるため、適切なリハビリと段階的な負荷調整が重要です。

重症度と症状の関係

軽度損傷(グレード1)では、圧痛はあるものの明らかなぐらつきは少なく、スポーツも痛みを我慢すれば可能な場合があります。

一方で中等度から重度(グレード2〜3)になると、外反・内反ストレステストで明らかな不安定性がみられ、歩行や日常生活にも大きな支障をきたすことが特徴です。

鑑別診断

膝の外側が痛むケガでは、外側側副靱帯損傷以外にも半月板損傷や腸脛靱帯炎、骨折など多くの疾患が考えられます。

適切な治療と復帰プランを立てるためには、画像検査や徒手検査を組み合わせて、どの組織がどの程度損傷しているかを見極めることが欠かせません。

外側半月板損傷との違い

外側半月板損傷では、膝の曲げ伸ばしの途中で引っかかる感じや、ロッキングと呼ばれる動かせなくなる症状が出ることがあります。

一方、外側側副靱帯損傷は、膝を内側へ押し込んだ際の痛みや不安定感が主体であり、関節のひっかかり感よりも横方向のぐらつきが目立つ点が大きな違いです。

前十字靱帯損傷との違い

前十字靱帯損傷は、ジャンプの着地や急停止で膝が前方にずれる「ずれ感」が特徴で、受傷時に「ブツッ」という断裂音を感じることもあります。

外側側副靱帯損傷では、膝の内反ストレスで外側に痛みが集中し、前後方向の不安定性は比較的少ないため、徒手検査でこれらを丁寧に見分けることが重要です。

骨折や脱臼の可能性

強い外力が加わった場合には、靱帯損傷だけでなく、膝周囲の骨折や脱臼を同時に起こしている可能性があります。

特に腓骨頭骨折や膝関節脱臼は神経障害を伴うこともあり、しびれや筋力低下がある場合は速やかにレントゲンやCTなどの精査を受ける必要があります。

よくある疾患との比較

膝外側痛でよくみられる代表的な疾患と、主な症状の違いを整理すると診断のヒントになります。

自己判断は禁物ですが、特徴を知っておくと医療機関受診時に症状を説明しやすくなります。

画像検査と診断の流れ

初期評価では、問診と徒手検査に加え、骨折や明らかな関節異常の有無を確認するためにレントゲン検査が行われます。

靱帯や半月板などの軟部組織の状態を詳しく知る必要がある場合は、MRI検査が有用であり、損傷の部位や程度、合併損傷の有無を総合して診断が確定されます。

重症度分類

膝外側側副靱帯損傷は、損傷の程度によって治療方針やスポーツ復帰までの期間が大きく変わります。

一般的にはグレード分類が用いられ、靱帯の伸び具合や不安定性の程度を目安に、保存療法か手術療法かを含めた対応が決定されます。

グレード1の特徴

グレード1は靱帯繊維のごく一部が伸びるか微小損傷を受けた状態で、軽度捻挫に相当します。

膝外側に圧痛はありますが、内反ストレステストで明らかなぐらつきはなく、多くは数週間の安静とリハビリで日常生活や軽スポーツへ復帰可能です。

グレード2の特徴

グレード2は部分断裂に相当し、痛みとともに軽度から中等度の不安定性がみられる状態です。

内反ストレステストで健側より明らかなゆるみが確認されますが、完全には切れていないため、適切な固定とリハビリを行えば多くは保存療法で改善が期待できます。

グレード3の特徴

グレード3は靱帯がほぼ完全に断裂した状態で、強い痛みと著明な不安定性を伴います。

単独損傷だけでなく、前十字靱帯や後十字靱帯、後外側支持機構の損傷を合併していることも多く、スポーツ選手では手術的再建を検討することが一般的です。

グレード分類と治療方針

重症度によって、おおまかな治療方針や固定期間、リハビリ開始時期が変わります。

以下は代表的な目安であり、実際には年齢や競技レベル、合併損傷の有無によって個別に調整されます。

合併損傷との関係

同じグレード3でも、外側側副靱帯単独断裂と複合靱帯損傷では、予後や治療戦略が大きく異なります。

特に後外側支持機構損傷や十字靱帯断裂を伴う場合には、手術タイミングや再建方法が複雑になるため、専門医による詳細な評価と説明を受けることが重要です。

治療法

膝外側側副靱帯損傷の治療は、損傷の程度や合併損傷、患者の活動レベルを考慮して、保存療法と手術療法のいずれか、あるいは組み合わせで行われます。

どの方法を選ぶにしても、痛みを抑えるだけでなく、将来的な不安定性や再発を防ぐ観点から計画的に進めることが大切です。

急性期の安静と固定

受傷直後の急性期には、まず炎症と腫れを抑え、損傷の進行を防ぐことが優先されます。

RICE(安静・冷却・圧迫・挙上)の基本に加え、必要に応じて装具やギプスによる膝の外反ストレスの制限を行い、その後のリハビリに備えます。

保存療法の進め方

グレード1〜2の多くは保存療法が選択され、疼痛コントロールと炎症軽減ののち、可動域訓練と筋力強化へと段階的に進みます。

過度な安静は筋力低下や関節拘縮を招くため、医師や理学療法士の指示のもとで適切なタイミングで荷重や運動を再開することが重要です。

手術療法の適応

完全断裂で明らかな不安定性がある場合や、他の靱帯損傷を伴う複合損傷では、手術療法が検討されます。

特に競技レベルの高いアスリートでは、将来的なパフォーマンス維持の観点から、再建術や修復術を含む積極的な外科的治療が選択されることがあります。

主な治療法の比較

保存療法と手術療法にはそれぞれ利点と注意点があり、重症度やニーズに応じて選択します。

代表的な違いを表にまとめると、治療選択のイメージがしやすくなります。

装具と薬物療法

治療過程では、膝の外反ストレスを抑えながら日常生活を送りやすくするために、ヒンジ付き膝装具などが用いられます。

また、痛みや腫れが強い時期には消炎鎮痛薬の内服や湿布が併用されますが、薬だけに頼らず、理学療法や自主トレーニングと組み合わせることが重要です。

リハビリ方法

リハビリテーションは、膝外側側副靱帯損傷からの回復において中心的な役割を果たし、再発予防やパフォーマンス向上にも直結します。

時期に応じて目的と内容が変化するため、無理のない範囲で段階的にメニューを進めていくことが重要です。

急性期のリハビリ

急性期は痛みと腫れのコントロールが最優先であり、過度な負荷を避けながらも関節拘縮を防ぐ工夫が必要です。

アイシングや軽い足関節運動、痛みの許す範囲での膝の他動運動など、血流を保ちつつ靱帯へのストレスを最小限に抑えるアプローチが行われます。

可動域の回復

炎症期を過ぎたら、膝関節の曲げ伸ばしの可動域を少しずつ広げていきます。

無理なストレッチは禁物ですが、タオルを使った自動介助運動や、椅子に座った状態での軽い屈伸運動など、痛みと相談しながら徐々に可動域の正常化を目指します。

筋力強化のポイント

膝周囲の筋力低下は不安定性を助長するため、大腿四頭筋やハムストリングス、臀部筋群の強化が不可欠です。

はじめは等尺性収縮からスタートし、その後スクワットやブリッジなどの自重トレーニングへ進めることで、靱帯への負担を抑えながら支持力を高めていきます。

バランスと動作トレーニング

ある程度筋力が戻ってきたら、片脚立ちや不安定な支持面でのトレーニングなど、バランス能力を高めるメニューを取り入れていきます。

代表的なリハビリメニューを以下に挙げます。

 ・片脚立ち(必要に応じて手すり使用)

 ・バランスボード上での立位保持

 ・前後・左右へのステップ練習

 ・軽いランジ動作からの方向転換練習

時期別リハビリの目安

リハビリは、受傷からの経過時間や症状に応じて内容が変わります。

おおまかな時期別の目安を知っておくことで、無理のないペース配分がしやすくなります。

スポーツ復帰のめやす

スポーツ復帰のタイミングは、痛みの有無や筋力、動作の安定性などを総合的に評価して決定されます。

焦って早期復帰すると再受傷のリスクが高まるため、客観的な基準と主観的な安心感の両方を満たすことが重要です。

復帰までの期間の目安

軽度損傷では数週間から1〜2か月での競技復帰が可能なこともありますが、部分断裂以上では3か月前後を要するケースが一般的です。

複合靱帯損傷や手術例では、競技レベルによっては半年以上のリハビリ期間を見込む必要があり、種目ごとの特性も考慮したスケジューリングが求められます。

復帰前に確認したい条件

スポーツへの完全復帰には、単に痛みが引いただけでなく、機能的な回復が重要です。

以下のような条件をチェックリストとして確認し、主治医やトレーナーと相談しながら復帰可否を判断していきます。

 ・日常生活動作で痛みや不安定感がない

 ・健側と比べて80〜90%以上の筋力がある

 ・片脚ジャンプや方向転換で恐怖感が少ない

 ・練習強度を徐々に上げても症状が悪化しない

競技別の注意点

コンタクトスポーツや急激な方向転換を多用する競技では、非接触スポーツに比べて高いレベルの安定性と筋力が求められます。

サッカーやバスケットボールではカッティング動作、ラグビーではタックル時の姿勢など、その競技特有のリスク動作を想定した最終チェックが重要です。

段階的な復帰プログラム

いきなり試合に復帰するのではなく、ジョギングからフットワーク練習、対人練習、そして公式戦へと段階を踏むことが再受傷予防につながります。

各ステップでの膝の状態を確認し、必要に応じて一段階前に戻る柔軟な対応をとることが、安全な復帰への近道となります。

メンタル面のサポート

膝のケガを経験すると、「また痛めるのではないか」という恐怖心が動きの制限やフォームの乱れを招くことがあります。

リハビリの過程で成功体験を積み重ねるとともに、指導者やチームメイトとコミュニケーションを取りながら心理的な不安を軽減していくことも重要です。

まとめ

膝外側側副靱帯損傷は、スポーツや転倒などで生じやすく、適切な診断と治療を受けることで多くは良好な回復が期待できるケガです。

しかし、放置や自己判断による無理な復帰は、慢性的な不安定性や再受傷リスクを高めるため、早期の専門的な対応と計画的なリハビリが欠かせません。

早期受診の重要性

受傷直後は「捻っただけ」と感じても、靱帯や半月板、骨などが同時に損傷していることがあります。

腫れや痛みが強い、歩きにくい、不安定といった場合には、できるだけ早く整形外科を受診し、正確な診断と今後の方針について説明を受けるようにしましょう。

再発予防のポイント

一度膝を痛めると、筋力低下や動作パターンの変化から再受傷のリスクが高まりやすくなります。

柔軟性と筋力のバランスを整え、十分なウォーミングアップやクールダウンを行うこと、疲労が蓄積した状態で無理をしないことが長期的な膝の健康維持に役立ちます。

セルフケアの工夫

日常的には、膝周囲のストレッチや体幹トレーニング、適度な有酸素運動を続けることで、関節への負担を軽減できます。

痛みや違和感が出た際には早めに運動量を調整し、必要に応じてアイシングやサポーターの利用を検討するなど、セルフケアを習慣化することが大切です。

医療者との連携

医療従事者が連携して治療とリハビリを進めることで、より安全で効率的な復帰が期待できます。

疑問や不安があればその都度相談し、自分の状態や目標を共有しながら、納得感のある治療・リハビリ計画を一緒に作っていく姿勢が重要です。

長期的な視点の大切さ

外側側副靱帯損傷の回復は、短期的でなく、数年先を見据えた関節機能の維持がポイントとなります。

スポーツを長く楽しみ続けるためにも、今回のケガをきっかけに身体の使い方やトレーニング習慣を見直し、膝に優しいライフスタイルを意識していくことが望まれます。

花笑整骨院では

靱帯損傷の多くは若年層のスポーツ損傷です。

花笑整骨院では小学生から成人のスポーツ障害も多く治療を行ってまいりました。

この経験と知識を活かし、後遺障害を残さず、可能な限り早期の復帰をお手伝いいたします。

不明な点がございましたら公式LINEでもご連絡いただけますのでお気軽にご相談ください。

年末年始休業について

お知らせ 2025年12月20日

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、当院では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

膝内側側副靱帯について

膝の障害 2025年12月17日

膝内側側副靱帯(MCL)は膝関節の安定性に重要な役割を持つ靭帯であり、スポーツでの損傷が多く見られます。
膝の内側に位置し、膝の安定性を高める靱帯です。

内側側副靱帯とは

内側側副靱帯は膝の内側にある靱帯で、太ももの骨とすねの骨を結ぶ帯状の組織です。
表層と深層の構造を持ち、周囲の組織と連携して膝の安定性を維持します。

構造の詳細と解剖学的特徴

内側側副靱帯は主に表層束と深層束に分かれ、表層は膝関節の大きな外力に対して抵抗します。
深層は関節包や半月板と密接に関係し、複雑な力学的負荷を分散します。
靱帯は血流が比較的乏しく、修復が遅れることがあります。

 ・表層束:大きな外側からの力に対応

 ・深層束:関節包や半月板と接続

 ・血管:修復が遅く慢性化しやすい

臨床的意義とリスク因子の整理

スポーツや交通外傷での外側からの衝撃などによって損傷しやすく、加齢や筋力低下がリスクとなります。
予防では下肢筋力とバランス訓練が重要で、同時に半月板や前十字靱帯の合併損傷が機能回復を難しくします。

リスク因子説明
スポーツ外傷コンタクトや急停止・方向転換で受傷しやすい
筋力低下内転筋や大腿四頭筋の弱化が不安定化を招く
加齢組織の弾力低下で損傷しやすい

内側側副靱帯の役割

内側側副靱帯は膝の内側を支えて外側からの力に抵抗し、運動制御や関節の安定を維持する役割を果たします。
歩行やランニング、方向転換時に重要な機能を担います。

運動時の力学と安定化機構

内側側副靱帯は膝の外側からの力を受け止め、内側での過度な開大や回旋を制限して安定性を保持します。
踵接地から蹴り出しまでの動作で負荷がかかりやすく、筋肉との協調が不可欠です。

 ・外側力のブレーキ

 ・過度な内側開大の抑制

 ・半月板や他靱帯との協働

日常生活とスポーツへの影響

損傷があると歩行時や階段昇降で不安定感が生じ、スポーツへの復帰が制限されます。
早期に適切なリハビリを行うことで筋力や運動制御を回復させ、再発予防が可能になります。

場面影響
歩行不安定感や疼痛で歩行が制限される
スポーツ切り返しや接触動作で障害が顕著
日常動作階段の昇降や中腰で支障を来す

内側側副靱帯損傷の原因

損傷は主に外側からの直接的な衝撃や膝に対する過度なストレス、無理な方向転換などが原因で生じます。
スポーツの接触や転倒、交通事故など多様な機序があります。

外傷性と非外傷性の発生メカニズム

外傷性は転倒などで、非外傷性は過労や慢性的なストレスの蓄積による微小断裂が含まれます。
若年のスポーツ選手は接触で、年長者は組織脆弱化で損傷しやすい傾向があります。

 ・接触スポーツでの直接外力

 ・方向転換時の過度な回旋

 ・長期の繰り返し負荷による微小損傷

合併損傷の頻度と注意点

内側側副靱帯損傷は前十字靱帯や半月板損傷を伴うことが多く、合併があると回復が大きく遅れます。
診断時には画像検査と徒手検査で他部位の損傷を慎重に評価する必要があります。

合併損傷臨床的影響
前十字靱帯膝の前方不安定性が増す
半月板疼痛やロッキングを引き起こす
関節包損傷腫脹や慢性的な不安定感

症状

急性期は疼痛と腫脹、内側の圧痛や膝の不安定感が主症状であり、重度では歩行困難や関節の開大が見られます。
慢性化すると違和感や再発しやすい膝の不安定性が残存することがあります。

急性期に現れる典型的な所見

受傷直後は強い痛みと内側の腫脹、圧痛があり、膝を真っ直ぐ伸ばすと痛みが増すことがあります。
時に皮下出血や内出血斑が出現し、歩行や荷重が困難になる場合もあります。

 ・強い内側の疼痛

 ・腫脹と圧痛

 ・歩行や荷重の困難

慢性期や見逃しによる症状変化

適切に治療されなかった場合、慢性的な不安定感や膝のこわばり、運動時の疼痛が継続し再受傷のリスクが増加します。
機能回復には筋力訓練と神経筋制御の再教育が重要で、早期介入が予後を改善します。

慢性症状対処
不安定感筋力強化とバランス訓練
繰り返す疼痛活動修正とリハビリ
運動制限段階的な負荷増加で回復

損傷時の応急処置

受傷直後はRICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)を行い炎症と出血を抑えることが重要です。
安静時でも膝を完全に動かさず専門医の診察を早めに受けてください。

初期対応の具体的手順

まずは活動を中止し、アイシングを15〜20分毎に繰り返します。
圧迫と挙上で腫脹を最小限にし、歩行困難なら松葉杖で荷重を制限します。

 ・安静:活動を直ちに停止

 ・冷却:15〜20分ごとのアイシング

 ・圧迫・挙上:腫脹軽減のため実施

受診のタイミングと伝えるべき情報

強い疼痛や歩行不能、関節の不安定感がある場合は速やかに整形外科を受診してください。
受傷時の状況、疼痛部位、腫脹の有無、既往歴や使用中の薬剤情報を伝えると診断がスムーズです。

症状受診の必要性
歩行不能直ちに受診
大量の腫脹数日以内に診察
軽度の痛み経過観察と必要時受診

テスト法と解説

内側側副靱帯の診断には徒手検査が有用で、ストレステスト、圧痛の位置で判断します。
診断精度向上のために画像検査を併用することが一般的です。

代表的な徒手検査の方法と判定基準

膝外反ストレスを与え、内側の開大や疼痛の増強を確認するテストが代表的です。
開大の程度や疼痛の有無で損傷の程度を推定し、他の靱帯損傷との鑑別も行います。

 ・外反ストレステスト:開大と疼痛を評価

 ・膝屈曲角度での差:重症度の推定

 ・比較検査:左右差を確認

画像検査の役割と選択

X線は骨折の除外に有用であり、MRIは靱帯の断裂や周囲組織の損傷評価に優れています。
超音波検査は動的評価や腫脹の局在を確認でき、迅速検査として有用です。

検査利点
X線骨折の除外
MRI靱帯・半月板の詳細評価
超音波動的評価や腫脹の局在確認

治療方法

治療は保存療法が中心で、安静、アイシング、圧迫、物理療法、リハビリによる筋力強化が基本です。
重度や合併損傷では手術適応となる場合があります。

保存療法の具体的アプローチ

初期はRICEと必要に応じて固定を行い、その後は可動域訓練と筋力トレーニングに移行します。
機能回復に合わせて段階的に負荷を増やし、バランス訓練を組み込むことで再発予防を図ります。

 ・初期:安静と固定、アイシング

 ・回復期:可動域・筋力訓練開始

 ・復帰期:スポーツ向けの動作訓練

手術適応と術後リハビリのポイント

重度損傷や他靱帯・半月板との合併、慢性的な不安定性がある場合には修復や再建術が検討されます。
術後は段階的な荷重と可動域回復、筋力強化を計画的に進めていくことが重要です。

治療法適応
保存療法軽度〜中等度の単独損傷
手術療法重度断裂や合併損傷、慢性不安定性
リハビリ術後・保存ともに必須

損傷レベルとスポーツ復帰までの期間

損傷は軽度(Ⅰ度)から重度(Ⅲ度)まで分類され、復帰にはそれぞれ数週から数か月の幅があります。
適切な評価と段階的なリハビリが復帰時期決定の鍵になります。

各グレードの概略と一般的な復帰目安

Ⅰ度は伸張や微小断裂で安静とリハビリで数週から1か月程度、Ⅱ度は部分断裂で1〜3か月、Ⅲ度は完全断裂で手術や長期リハビリが必要になり得ます。
競技復帰は機能評価と医療チームの判断で安全性を確認して行います。

 ・Ⅰ度:数週間での日常復帰

 ・Ⅱ度:1〜3か月での競技復帰検討

 ・Ⅲ度:手術+数か月以上の回復期間

復帰判断の評価項目と再発予防

疼痛消失、筋力比(健側比)、可動域、スポーツ特異的動作の安定性が復帰判断の主要指標です。
再発予防には筋力バランスの改善と動作解析に基づくフォーム修正が有効で、段階的な負荷増加が推奨されます。

評価項目目安
疼痛日常動作で無痛
筋力健側比80〜90%以上が目標
スポーツ動作切り返しやジャンプで安定していること

まとめ

内側側副靱帯は膝の安定性に不可欠で、早期の適切な診断と治療が機能回復と再発予防に直結します。
症状がある場合は自己判断せず専門医に相談し、個々の状況に応じたリハビリ計画を実施することが重要です。

花笑整骨院では

当院ではこれまで様々な形態の靱帯損傷を治療してきました。

多くはスポーツ損傷で、これまでの経験と知識で可能な限り早いスポーツ復帰をお手伝いさせていただきました。

花笑整骨院ではスポーツの特性を活かしたリハビリにより治療のみではなく、パフォーマンスアップも行います。

公式LINEもございますので、お気軽にご相談ください。

後十字靭帯損傷について

膝の障害 2025年11月12日

本日はスポーツ障害や交通事故でみられる後十字靭帯損傷について解説いたします。

後十字靭帯とは

後十字靭帯は膝関節の深部に位置する靭帯であり、膝の後方安定性を保つ重要な組織です。

膝の脛骨が大腿骨に対して後方へずれるのを防ぐ役割を担います。

外傷やスポーツによる急激な力で損傷を受けることが多く、放置すると膝の不安定感や将来的な関節症につながることがあります。

後十字靭帯の役割

後十字靭帯は膝関節の後方への過度な移動を制限して、歩行やランニング時の安定性を確保します。

他の靭帯や軟骨と連携して膝の回旋や直線的な負荷を調整するため、大変重要な靱帯です。

損傷があると荷重時の膝の感覚が変わり、運動機能の低下や疼痛が生じやすくなります。

後十字靭帯損傷の症状

受傷直後は膝の痛みと腫れ、膝が抜けるような違和感や不安定感を自覚することが多いです。

歩行時や階段昇降時に膝の不安定感を感じます。

慢性化すると膝関節の周囲筋の萎縮や慢性的な痛み、将来的な変形性膝関節症のリスク増加が見られます。

また、サグサインといい、すねの骨が太ももの骨に対して後方に落ち込む状態が見られます。

損傷時の応急処置

損傷が疑われる場合はまず安静にして患部を冷やす(RICE処置)ことが重要です。

腫脹が強い場合は圧迫と挙上で出血や浮腫を抑え、無理に負荷をかけないようにしてください。

速やかに整形外科を受診して画像診断と専門的評価を受けることが推奨されます。

後十字靭帯損傷の予後

軽度の部分断裂であれば保存療法で機能回復しますが、重度の断裂や複合損傷では手術が検討されます。

治療法やリハビリの適切さで予後は大きく変わり、早期介入が長期的な膝機能保持につながります。

個人の年齢や活動レベル、同時に損傷している組織の有無が回復の見通しに影響します。

後十字靭帯損傷の治療法

治療は損傷の程度と患者の年齢や活動度に応じて保存療法から手術療法まで幅広く選択されます。

初期は疼痛と腫脹の管理を行い、その後筋力強化や安定化を目的としたリハビリが行われます。

保存療法で改善が乏しい場合や重度の不安定性がある場合は手術が検討されます。

整形外科

整形外科では診断に画像検査を用いて損傷の範囲を評価し、適切な治療方針を決定します。

手術が必要な場合は関節鏡下で靭帯再建などを行い、術後はリハビリで膝機能を回復させます。

治療項目内容目安期間
保存療法装具使用、理学療法、筋力訓練数週間〜数ヶ月
手術療法靭帯再建術、関節鏡下修復術後6ヶ月〜12ヶ月で段階的回復
リハビリ可動域訓練、筋力強化、バランストレーニング継続的に実施

整骨院

整骨院では疼痛緩和や周辺筋のバランスを整えるための徒手療法や物理療法が行われます。

急性期の管理においては腫脹や疼痛の軽減を図り、その後の段階で筋力や柔軟性の回復をサポートする役割を担います。

・筋膜リリースやマッサージで筋緊張を軽減する。

・関節可動域を維持するための徒手的なアプローチを行う。

・日常生活指導やセルフケアの助言を行い、再発予防を支援する。

リハビリ方法

リハビリは患部の安静期間を経て段階的に筋力と可動域を回復させることが基本です。

初期はアイソメトリック運動(関節を動かさない運動)で筋萎縮を防ぎます。

中期以降はバランス訓練や太ももの筋肉の抵抗運動で機能を高めます。

スポーツ復帰を目指す場合は競技特異的な動作訓練を取り入れ、再発しない体の動かし方を学びます。

まとめ

後十字靭帯は膝の後方安定性に不可欠な組織であり、損傷時は早期の適切な対応が長期的な機能維持に重要です。

症状や活動レベルに応じて保存療法と手術療法を使い分け、継続的なリハビリで回復を図ることが望まれます。

不安がある場合は専門医や治療機関に早めに相談し、個別の治療計画を立てることをお勧めします。

花笑整骨院では

後縦靭帯損傷は多くは半月板や側副靱帯などの高エネルギー損傷が多いです。

よって、スポーツや交通事故で損傷を起こすことが多いです。

当院ではスポーツ障害にも力を入れており、多彩なスポーツ障害を治療しております。

また、交通事故治療にも対応しており、様々なケースで対応が可能となっております。

公式LINEもございますので、何でも気軽にご相談ください。

前十字靭帯損傷について

膝の障害 2025年10月26日

前十字靭帯とは

前十字靭帯は膝関節内部にある主要な靭帯で、太ももとすねの骨を結びつける重要な組織です。

スポーツや事故で受ける急激な捻りや停止動作で損傷することが多く、膝の安定性維持に欠かせない役割を果たします。

前十字靭帯の役割

前十字靭帯は膝関節の前方への過剰な移動を防ぎ、回旋動作の安定化に寄与します。

損傷すると膝が不安定になり、歩行やスポーツ時の機能制限や二次的な軟骨損傷のリスクが高まります。

前十字靭帯損傷の症状

前十字靭帯損傷では受傷時に強い痛みとともに「ポップ音」が聞こえることが多く、直後に腫れや歩行困難が生じます。

慢性化すると膝の不安定感や力が入らない感覚が持続し、日常生活や競技復帰に影響を与えます。

損傷時の応急処置

受傷直後は安静、冷却、圧迫、挙上のRICE処置が基本で、患部の安定化と腫れの軽減を図ります。

必要に応じて医療機関で固定や画像診断を受け、重症度に応じた早期対応を行うことが重要です。

前十字靭帯損傷の予後

損傷の程度や治療方法、年齢や活動レベルによって予後は大きく異なります。

手術療法を受けた場合でもリハビリを適切に行うことで競技復帰が可能です。

しかし、未治療や不十分な回復では再発や変形性関節症のリスクが増します。

前十字靭帯損傷の治療法

治療は保存療法と手術療法があり、患者の年齢や活動性、損傷の程度に応じて選択されます。

保存療法は比較的軽度の損傷で行われます。

手術療法は前十字靭帯の完全断裂例や保存療法の効果が期待できない場合に行います。

治療の選択は整形外科医と相談のうえ、リスクと利点を踏まえて決定します。

整形外科

整形外科では画像診断を基に損傷の程度を判断し、必要に応じて靭帯再建術などの手術を行います。

術後は装具や荷重制限を行い、段階的なリハビリ計画で筋力と可動域を回復させます。

項目内容
診断問診とMRIで靭帯の断裂や付随損傷を評価します。
手術法自家腱移植や人工材料を用いた再建術が一般的です。
回復期間競技復帰まで通常6ヶ月から12ヶ月程度を要することが多いです。

整骨院

整骨院では急性期の疼痛軽減や可動域改善、筋肉のバランス調整を目的とした施術を行います。

保存療法の一環としてテーピングや徒手療法、運動療法を組み合わせることで日常動作の回復を支援します。

・疼痛緩和のための物理療法や手技療法を実施します。

・筋力強化やバランス訓練を通じて膝の安定性向上を図ります。

・必要に応じて整形外科との連携を取りながら治療方針を調整します。

リハビリ方法

リハビリは疼痛管理、可動域回復、筋力強化、バランス訓練を段階的に行うことが重要です。

初期は腫れと痛みに対処しつつ筋力の維持を図り、中期からは機能回復を目指したプログラムで段階的に負荷を増やします。

前十字靭帯損傷の実際

基本的にスポーツによる外傷で起こり、特にバスケット、サッカー、ハンドボールなどのジャンプやストップ動作の多いスポーツが多いです。

女性の方が男性に比べ3倍以上多く、関節が柔らかいためともいわれるがはっきりと原因は明らかではないです。

内側半月、内側側副靱帯との複合損傷は「不幸の三徴候」ともいわれ、スポーツ復帰を限りなく遅らせることが多いです。

花笑整骨院では

スポーツ復帰まで8~10週とかなり大きな障害となりますので、受傷後のケアが非常に大切になります。

花笑整骨院では受傷からスポーツ吹きまでを限りなく早く行うために回復レベルに合わせた治療とリハビリを行っております。

同じような損傷をしないような姿勢や動作の矯正も行いますので、不安も少なくスポーツを行って頂けます。

また、花笑整骨院では公式LINEで受診の相談も随時行っておりますので、疑問等ございましたらなんでもご相談ください。

膝痛の種類

膝の障害 2025年10月12日

今回は膝周辺の痛みの原因をまとめます。

次回以降でそれぞれ詳しい説明をしていきます。


膝関節の役割

役割内容
支持体重を支える
運動曲げ伸ばしとひねり
吸収衝撃をやわらげる
安定バランスと姿勢維持
協調股関節や足関節との連携

膝関節には上記のような役割があり、日常生活を行う上で非常に重要な関節となります。


膝痛の分類

膝の痛みは原因によりおおまかに種類が分けられます。

以下におおまかな障害や疾患の種類をまとめます。

【1】外傷性疾患(けが)

● 靭帯損傷

・前十字靭帯損傷(ACL損傷)

・後十字靭帯損傷(PCL損傷)

・内側側副靭帯損傷(MCL損傷)

・外側側副靭帯損傷(LCL損傷)

・複合靭帯損傷(例:ACL+MCL損傷)

● 半月板損傷

・内側半月板損傷

・外側半月板損傷

● 膝蓋骨関連

・膝蓋骨脱臼(亜脱臼含む)

・膝蓋骨骨折

・膝蓋腱断裂(ジャンパー膝の重症型)

● 骨折

・大腿骨顆部骨折

・脛骨プラトー骨折(関節内骨折)

・脛骨粗面剥離骨折(オスグッド病の進行型)

・膝蓋骨骨折

● 捻挫・打撲

・軽度靭帯損傷

・膝関節捻挫

・関節包損傷


【2】変性疾患(加齢や摩耗による)

・変形性膝関節症

・半月板変性断裂

・軟骨損傷(関節軟骨欠損)

・骨棘形成(骨のとげ)


【3】炎症性疾患

 滑液包炎

・鵞足(がそく)滑液包炎

・膝蓋前滑液包炎(ハウスメイド膝)

・膝蓋下滑液包炎

 腱炎

・膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

・大腿四頭筋腱炎

・鵞足炎(縫工筋、薄筋、半腱様筋の腱付着部の炎症)

・腸脛靭帯炎(ランナー膝)


【4】スポーツ障害(使い過ぎ)

・オスグッド・シュラッター病(成長期)

・ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

・ランナー膝(腸脛靭帯炎)

・分裂膝蓋骨(生まれつきの異常)

・離断性骨軟骨炎


【5】先天性・発育性異常

・円板状半月

・分裂膝蓋骨

・関節弛緩症(靭帯がゆるい)

・X脚・O脚(下肢アライメント異常)


【6】感染・全身性疾患

・化膿性膝関節炎(細菌感染)

・結核性関節炎

・関節リウマチ

・痛風・偽痛風

・ベーチェット病・乾癬性関節炎などの膠原病


【7】腫瘍・腫瘍類似疾患

・良性腫瘍(滑膜巨細胞腫、骨軟骨腫 など)

・悪性腫瘍(骨肉腫、滑膜肉腫 など)

・Baker嚢胞(膝裏の滑液嚢腫)


【8】その他・特殊疾患

・無菌性骨壊死(大腿骨内顆壊死など)

・血友病性関節症

・外反膝(genu valgum)、内反膝(genu varum)


花笑整骨院では

これまでに挙げた通り、膝痛の原因は多岐に渡ります。

花笑整骨院ではスポーツ障害から、加齢による膝痛まで多くの症状に対応しております。

受診相談は公式LINEでもお受けしておりますので、お気軽にご相談ください。

むちうちについて

首の障害 2025年09月25日

むちうちとは

むちうちとは首の筋肉や靭帯、神経が外力で損傷し痛みや可動域制限を生じる障害の事を言います。

外見からは分かりにくく経過観察が必要となることが多いです。 

発症後すぐに出ない症状もあり、早期の診断と適切な対応が回復を左右します。

むちうちの症状

首や肩の痛みだけでなく、頭痛、めまい、吐き気、手足のしびれ、集中力低下や疲労感など多彩な症状が現れることがあります。

症状は時間を置いて悪化する場合があるため継続的な経過観察が重要です。

ひきぬき損傷

引き抜き損傷とは交通事故や高所からの転落により首から腕に向かって伸びる腕神経叢が引っこ抜かれるように起こる障害です。

症状は肩から手にかけて、もしくはその範囲のどこかにしびれと筋力低下が起こり、次第に強い痛みが加わります。

痛みは前触れなく強くなることもあり、難治で長く痛みが続くことも多いです。

治療は手術か薬等での疼痛コントロールとなります。

むちうちの原因

急激な前後方向の衝撃で首に過伸展や過屈曲が生じることが主な原因で、追突や転倒、スポーツ外傷などが代表的です。

慢性的な負担や姿勢の問題が発症の素因になることもあります。

原因別にどのような状況でむちうちが起きやすいかを解説します。

交通事故

追突や衝突などの交通事故はむちうちの最も一般的な原因で、追突により首に大きな力が加わります。

受傷直後は痛みが軽いこともありますが数日後に症状が顕在化する場合もあります。

事故直後に取るべき行動としては医療機関受診、警察への届出、証拠保全や事故状況の記録が挙げられます。

・警察に事故報告を行い、実況見分や事故証明を得ること。

・保険会社へ速やかに連絡し、事故の状態を説明すること。

・受傷直後に医療機関で診察を受けること。

むちうちの治療法

むちうちの治療は急性期の安静と疼痛管理から始まり、リハビリテーションや物理療法で可動域の回復と筋力強化を図るのが基本です。

症状に応じて投薬や注射、器質的損傷が疑われる場合は精密検査や外科的治療が検討されます。

整形外科と整骨院でのむちうち治療の違いはこちらです。

整形外科

整形外科では診断の画像検査や神経学的評価を行い原因を確定させます。

薬物療法や注射療法、必要に応じて手術的対応を含めた総合的な治療計画を立てます。

治療特徴
投薬疼痛や炎症を抑えるためにNSAIDsや筋弛緩薬を用いることが多いです。
注射療法神経ブロックなどで強い痛みを和らげる場合があります。
リハビリ可動域改善と筋力回復を目的に理学療法が行われます。

整骨院

整骨院では手技療法や徒手的な調整、電気治療や温熱療法などで痛みの軽減と筋膜や関節の機能回復を目指します。

捻挫や筋肉のアンバランスを整える施術が中心となり、日常生活での姿勢改善やセルフケア指導も行われます。

・手技療法で筋緊張を緩和し可動域を改善します。

・電気治療や温熱療法で血流改善と鎮痛効果を期待できます。

・日常の姿勢指導やストレッチを通じて再発予防を図ります。

整骨院を受診するメリット

整骨院は短期的な疼痛軽減や機能回復を目的とした手技を受けやすく、継続的な通院で早期の日常生活復帰を支援します。

交通事故の治療は原則無料となり、テストや触診を使い細かく状態を判断します。

むちうちによる整骨院受診の利点と注意点を簡潔にまとめます。

慰謝料

交通事故などでむちうちになった場合、治療費以外に通院慰謝料や休業損害が発生します。

現在の慰謝料は通院1日あたり、4,300円となっており、弁護士依頼などで額が変わります。

示談交渉や保険会社とのやり取りは専門家に相談することで適正な補償を得やすくなります。

項目説明
通院慰謝料通院日数や症状の程度により金額が決まり、記録が金額算定の根拠となります。
休業損害仕事を休んだ期間の収入減少を補填するための請求が可能です。
示談の注意点症状固定前の早期示談は不利になることがあるため慎重な判断が必要です。

交通事故で整骨院に通う手順

① 整形外科の受診をする

まずは整形外科を受診し診断を確定させましょう。

この時に口頭でかまいませんので整骨院へ通う旨をお伝えください。

② 損害保険会社へ連絡

整形外科受診を終えたら窓口となる損害保険会社へ整骨院へ通院する連絡をします。

窓口は相手がいる事故の場合、基本的に相手方の損害保険会社となります。

③ 整骨院へ通院

①と②が終われば整骨院で治療を受けれます。

おおよそ2~6ヵ月の治療を行い、治癒または症状固定となります。

困ったら花笑整骨院へご相談ください

花笑整骨院では交通事故実績多数ございますので、対応法などお困りでしたら何でもご相談ください。

当院では公式LINEをご用意しております。

お気軽にご相談ください。

外傷性頚部症候群について

首の障害 2025年09月07日

外傷性頚部症候群とは

首から頭に外力が加わることで頚部に生じる痛みや可動域制限を中心とした一連の症状を指します。

交通事故や転倒、スポーツ外傷などで発症することが多く、身体的症状だけでなく精神的な不安や自律神経症状を伴う場合もあります。

外傷後すぐに症状が現れる場合と、数日から数週間経ってから症状出現する場合があります。


症状

頚部の痛みやこわばり、首の可動域低下が代表的な症状です。

併せて頭痛、肩や腕への放散痛、しびれ感、めまい、耳鳴りなど多岐にわたる症状が見られることがあります。

これらの症状は日常生活や睡眠に影響を及ぼす場合があり、早期の評価と対処が重要になります。

症状の程度は個人差が大きく、同じ外傷でも回復経過は異なります。


原因

外傷性頚部症候群は主に外力による頚部への急激な伸展・屈曲や回旋により発生します。

交通事故のむち打ち、スポーツでの衝突、転倒時の打撲などが代表的な原因です。

これらの力が筋膜、筋肉、靭帯、椎間関節、神経根などに影響を与え、炎症や機能障害を引き起こします。

外傷の強さだけでなく、姿勢や既往歴なども発症や慢性化に関与します。


対処法

初期対応では安静と冷却、痛みの管理が重要です。

受傷直後は無理に動かさず、冷却や適切な体位で炎症と疼痛を抑えることが望ましいです。

その後は段階的な可動域訓練や姿勢改善、日常生活での負担軽減を行いながら経過を観察します。
症状が強い場合や神経症状がある場合は速やかに医療機関を受診することが推奨されます。


治療法

治療は保存療法を中心に行われ、症状に応じて薬物療法、理学療法、装具療法、心理的支援などを組み合わせます。

受傷直後の安静期間を短くし、早期に機能回復を目指すリハビリテーションが現在の基本方針です。

以下に整形外科と整骨院でのアプローチの違いや内容を示します。

治療は個々の症状や背景に合わせて調整されるため、専門家と連携して進めることが重要です。

整形外科

整形外科では診断のために問診と画像検査が行われます。

まずレントゲンや必要に応じてCTやMRIで骨折や椎間板、脊髄の損傷を確認します。

その上で鎮痛薬や消炎薬、必要時には筋弛緩薬を用いた薬物療法が行われます。

さらに神経症状が強い場合はブロック療法や専門的な手術適応の評価が行われます。

整骨院

整骨院では主に徒手療法や物理療法、運動療法を通じて疼痛軽減と機能回復を図ります。

触診や可動域評価を基に手技療法で筋緊張や関節の動きを改善し、電気療法や超音波療法などの物理療法を併用します。

さらに姿勢指導や日常生活動作の改善、セルフケア指導を行い、再発予防と長期的な機能維持を目指します。

項目整骨院での対応
評価触診と可動域、姿勢評価を中心に実施します
治療法徒手療法、物理療法、運動療法、姿勢指導を組み合わせます
連携必要に応じて整形外科や他専門職と連携します

治療の効果は個人差があるため、経過を見ながら方法を調整していきます。


よくある質問

よく寄せられる質問には受傷直後の行動、診断にかかる期間、職場復帰や保険の扱いなどがあります。

受傷直後は無理をせず専門医の診察を受けることが最重要です。

画像検査での評価やリハビリの開始時期、治療継続の目安については症状に応じて医療機関が判断します。

質問内容により適切な相談先が異なるため、具体的な状況があれば詳細を伝えて専門家に相談してください。


むちうち

外傷性頚部症候群のことを通称でむちうちと呼びます。

交通事故で起こる首の痛みのことですが、医師の診断書には外傷性頚部症候群と記載されます。

次回にもう少し詳しく説明をしていきます。


花笑整骨院での治療

各種テストや痛みの場所等を伺ったうえで原因の場所を特定し治療を行います。

多くは痛みにともなう関節可動域が低下するため、障害レベルと回復状態の指標として定期的に測定します。

日常生活指導として、正しい姿勢、座りかたなどを指導し、同じ痛みの出ない体づくりをお手伝いします。

なお、交通事故でのむちうち治療はほとんどの場合で無料となりますので、お困りの方はぜひご相談ください。

また、花笑整骨院では事故やお身体の状態の相談をLINEでも行っております。

気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

頚肩腕症候群

肩の障害, 首の障害 2025年08月06日

頚肩腕症候群とは

頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)は、首や肩、腕にかけて痛みやしびれ、重だるさなどの不快な症状があらわれる病気の総称です。

特定の疾患名ではなく、日常的な姿勢や動作が原因で発症することが多いです。

原因が明確に特定できないこともしばしばありますが、首や肩の筋肉・神経への負担が主な要因とされています。


症状

頚肩腕症候群の主な症状は、首から肩、腕にかけての痛みやコリ、しびれ、だるさ、動かしにくさなどです。

これらの症状は長時間同じ姿勢を保つことで悪化しやすく、特にデスクワークや細かな作業をする人に多く見られます。

症状が進行すると頭痛や手の感覚異常、時には集中力の低下なども現れることがあります。


どのような人に多いか

長時間パソコンやスマートフォンを使う方、同じ姿勢で作業を続ける事務職の方、手先を使う細かい作業が多い職業の方に特に多く発生します。

また、ストレスや睡眠不足、運動不足が続いている方も発症しやすい傾向があります。

女性や中高年者にも比較的多く見られる症候群です。


治療方法

頚肩腕症候群の治療方法は、症状の重さや生活習慣に合わせて選択します。

一般的には痛みやこりの軽減、筋肉の緊張緩和、血行促進を目指した治療が行われます。

医療機関での治療とともに、日常生活でのセルフケアも重要です。

以下に、整形外科と整骨院での主な治療方法を紹介します。

整形外科

整形外科では、問診や画像検査を通じて原因を特定し、薬物療法や場合によっては神経ブロック注射などが行われます。

痛みや炎症が強い場合は鎮痛薬や湿布が処方されることもあります。

必要に応じて他の疾患(頚椎症など)との鑑別診断も行われます。

整骨院

整骨院では、手技療法(マッサージや指圧)、電気治療などを用いて、筋肉の緊張を緩め血行を促進する施術が行われます。

症状や筋肉の状態に応じて、関節の調整やストレッチ指導も受けることができます。

整骨院によっては、日常生活での姿勢指導や運動・体操の提案も行っています。

医学的な診断や治療と併用することで、効果的に症状を改善できる場合があります。


改善方法

頚肩腕症候群の改善には、生活習慣の見直しや日々のセルフケアが重要です。

まずは長時間同じ姿勢を避け、定期的に体を動かす習慣をつけましょう。

デスクワークの方は、椅子や机の高さなどにも注意し、正しい姿勢を保つことが大切です。

また、肩や首の筋肉をほぐすストレッチやトレーニングを無理のない範囲で取り入れ、症状の軽減を目指しましょう。


予防方法

頚肩腕症候群の予防には、日常生活でのちょっとした意識が大切です。

姿勢を正しく保つだけでなく、デスクワーク中は適度に休憩を取り入れ、筋肉のこわばりを防ぎましょう。

また、定期的な運動やストレッチを行うことで血行が促進され、筋肉や関節の柔軟性が保たれます。

ストレスを溜め込まず、十分な睡眠をとることも予防につながります。

トレーニング方法

頚肩腕症候群の予防・改善に有効なトレーニングとしては、首や肩周りの筋力を高めるエクササイズが挙げられます。

具体的には、背筋や肩甲骨周囲の筋肉を意識した肩甲骨体操や、チューブを用いた軽めの筋力トレーニングが効果的です。

これらの運動は無理をせず、正しいフォームで毎日継続するのがポイントです。

また、トレーニングの前後には必ずストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。

ストレッチ方法

ストレッチは、頚肩腕症候群の予防・改善に欠かせないセルフケアです。

まず簡単に行えるものとしては、首をゆっくり左右に倒すストレッチや、肩を上下に動かす肩回し運動があります。

また、腕を後ろに伸ばして肩や胸の筋肉を伸ばすストレッチもおすすめです。

ポイントは、痛みを感じない範囲でゆっくり呼吸をしながら行うことです。

1日数回、継続的に実施することで、こりや違和感の軽減が期待できます。


頚肩腕症候群の実際

作業や日常生活でパソコンやスマホなどを使う機会が増え、それによる猫背などの日常化が原因になっているのが現状です。

したがって、適度な休息や、作業時のポジショニングの工夫などが必要となります。

作業に没頭すると休息などがおろそかになるため、根本的な姿勢矯正で症状が軽快することが多いです。


花笑整骨院での治療

頚肩腕症候群はストレートネックや猫背などの異常姿勢をきたすことが多いです。

画像を使った姿勢評価をまず行い、肩の高さの左右差や頭の前後位置などの把握が重要です。

画像検査によりみられた異常部分をストレッチやマッサージ、エクササイズなどを複合して行います。

花笑整骨院では公式LINEを設けております。

身体や症状の相談を随時行っておりますので是非ご利用ください。

夏季休業のお知らせ

お知らせ 2025年08月06日

誠に勝手ながら下記の期間を夏季休業とさせていただきます。

8/17(日)から通常営業とさせていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますがどうかよろしくお願いいたします。

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