本日は腰痛の分類の一つである椎間関節性腰痛について説明していきます。
目次
椎間関節はどこにある?

画像の赤丸部分の背骨中心から2cmほど横にある上と下の背骨をつなぐ関節が椎間関節です。
腰に限らず、首、背中、腰の背骨にそれぞれありますが、それぞれつながり方が違います。
形状の違いもあり、腰、首に障害が出やすい関節です。
椎間関節性腰痛の痛みの特徴
・背骨の真ん中から少し外側の片側もしくは両側の痛み
・体を後ろに反らす、ひねった時に痛む
・ケンプテスト陽性
椎間関節性腰痛の原因
・不良姿勢
・スポーツや仕事などの繰り返しの動作による負担
・加齢による軟骨のすり減り
などが原因であり、特に椎間関節の圧力が高くなりやすい反り腰などは大きな原因となります。
治療法
・消炎鎮痛剤
・椎間関節ブロック
・運動器カテーテル
・徒手療法(理学療法)
など
運動器カテーテルとは?
近年治療法として注目を浴びている治療法で、非常に細いチューブを鼠径部や手首から挿入し、局部に薬剤を注入する治療法です。
負担のある部位に「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な血管が発生し、血管と共に神経が伸びるために痛みを感じます。
40代以降に増えるとされているモヤモヤ血管ですが、負担のかかる動作や姿勢でいると若年でも出現します。
当院の治療法
・電気治療
・関節モビライゼーション
・運動療法
・生活指導
など
電気治療
当院では伊藤超短波のES-530という総合刺激装置を使用しております。
電気治療にも種類があり、低周波、干渉波、EMS、マイクロカレントなどの複数の電気が流せるのがES-530の特徴です。
複数の電気を症状に合わせて使用することでより高い治療効果が得られます。
関節モビライゼーション
理学療法の手技の一つであるモビライゼーションは椎間関節性腰痛に高い効果が期待できます。
椎間関節でおこる神経障害や腰椎ヘルニアにも高い効果が期待できます。
運動療法
初診時に姿勢の分析や日常生活の聞き取りをし、負担のかかっている部分を特定します。
そのうえで正しい姿勢や、負担が軽減するようにいろんなエクササイズ道具を使用し、運動をします。
生活指導
日常生活での注意点や、やってはいけない動作の他、自宅でできるストレッチや運動を丁寧にお伝えします。
最後に
腰の痛みの原因として比較的多くを占める椎間関節性腰痛について説明しました。
放置することで軟骨が減ったり神経痛となってしまう前に治療を行うことをお勧めします。