膝半月板とは

膝半月板は、膝関節の大腿骨と脛骨の間にある三日月状の軟骨組織で、内側と外側の二つに分かれます。
クッションの役割を果たし、体重や衝撃を分散させることで関節の変形や痛みを防ぐ大切な構造です。
特に内側半月板は外側に比べて動きが少なく、スポーツや日常動作でのねじれストレスを受けやすく損傷しやすい部位です。
原因
内側半月板損傷の主な原因は、膝を曲げた状態で急にひねる動作や、ジャンプの着地などで大きな負荷がかかることです。
サッカーやバスケットボール、スキーなどのピボット動作が多い競技で発生しやすく、中高年では軽い動作でも加齢による変性が背景にあると損傷しやすくなります。
症状
内側半月板損傷では、膝の内側の鋭い痛みや、曲げ伸ばしのひっかかり感、腫れなどが代表的な症状として現れます。
損傷の程度によっては膝が完全に伸びなくなる「ロッキング」と呼ばれる状態が起こり、階段の昇降やスポーツ動作が大きく制限されることがあります。
unhappy triad
unhappy triad(アンハッピートライアド)は、膝の内側半月板損傷に前十字靭帯損傷と内側側副靭帯損傷が同時に生じた状態を指します。
主にコンタクトスポーツなどで膝に外側から強い力が加わったり、膝をひねられたりしたときに起こり、強い痛みと不安定感、腫れが特徴です。
複数の重要な組織が損傷しているため治療期間が長くなりやすく、手術や集中的なリハビリが必要となることが多く、スポーツ復帰にも慎重な判断が求められます。
損傷の分類
内側半月板損傷は、断裂の形や位置によっていくつかのタイプに分類され、治療法や予後の見通しを考えるうえで重要な指標となります。
代表的には縦断裂、横断裂、バケツ柄断裂、変性断裂などがあり、若年のスポーツ外傷と中高年の変性損傷では分類や対応が異なることがあります。
治療法
治療法は、損傷の場所や大きさ、年齢、活動レベルなどを総合的に判断して選択され、保存療法と手術療法に大きく分けられます。
痛みや機能障害の程度に応じて、安静やリハビリ、装具、関節鏡視下手術などを組み合わせながら、膝の機能をできる限り温存することが目標となります。
スポーツ復帰までの目安
スポーツ復帰までの期間は、損傷の程度や治療内容によって大きく異なり、個々の競技レベルやポジションも影響します。
一般的には保存療法か手術療法かで目安が変わり、リハビリの進行状況や膝の安定性、筋力の回復度を確認しながら段階的に復帰を進めます。
まとめ
内側半月板損傷はスポーツ選手から一般の方まで幅広く起こりうる膝の障害であり、早期の正確な診断と適切な治療選択が重要になります。
痛みやひっかかり感、腫れなどの症状が続く場合は無理を続けず、専門医を受診して状態を把握したうえで、将来の関節の健康も見据えた対応を検討することが大切です。
内側半月損傷の実際
当院ではこれまでも多くの半月板損傷を見てきました。
多くは内側側副靱帯損傷を併発しており、受傷時の衝撃は様々です。
サッカーなどでのタックルを受けたものや、卓球で足を踏み込んだものまで様々です。
治療としては電気治療(ハイボルテージなど)が有効で、痛みの軽減をしやすく、運動療法も早期復帰に非常に有効です。

