外傷性頚部症候群について

Uncategorized 2025年09月07日

外傷性頚部症候群とは

首から頭に外力が加わることで頚部に生じる痛みや可動域制限を中心とした一連の症状を指します。

交通事故や転倒、スポーツ外傷などで発症することが多く、身体的症状だけでなく精神的な不安や自律神経症状を伴う場合もあります。

外傷後すぐに症状が現れる場合と、数日から数週間経ってから症状出現する場合があります。


症状

頚部の痛みやこわばり、首の可動域低下が代表的な症状です。

併せて頭痛、肩や腕への放散痛、しびれ感、めまい、耳鳴りなど多岐にわたる症状が見られることがあります。

これらの症状は日常生活や睡眠に影響を及ぼす場合があり、早期の評価と対処が重要になります。

症状の程度は個人差が大きく、同じ外傷でも回復経過は異なります。


原因

外傷性頚部症候群は主に外力による頚部への急激な伸展・屈曲や回旋により発生します。

交通事故のむち打ち、スポーツでの衝突、転倒時の打撲などが代表的な原因です。

これらの力が筋膜、筋肉、靭帯、椎間関節、神経根などに影響を与え、炎症や機能障害を引き起こします。

外傷の強さだけでなく、姿勢や既往歴なども発症や慢性化に関与します。


対処法

初期対応では安静と冷却、痛みの管理が重要です。

受傷直後は無理に動かさず、冷却や適切な体位で炎症と疼痛を抑えることが望ましいです。

その後は段階的な可動域訓練や姿勢改善、日常生活での負担軽減を行いながら経過を観察します。
症状が強い場合や神経症状がある場合は速やかに医療機関を受診することが推奨されます。


治療法

治療は保存療法を中心に行われ、症状に応じて薬物療法、理学療法、装具療法、心理的支援などを組み合わせます。

受傷直後の安静期間を短くし、早期に機能回復を目指すリハビリテーションが現在の基本方針です。

以下に整形外科と整骨院でのアプローチの違いや内容を示します。

治療は個々の症状や背景に合わせて調整されるため、専門家と連携して進めることが重要です。

整形外科

整形外科では診断のために問診と画像検査が行われます。

まずレントゲンや必要に応じてCTやMRIで骨折や椎間板、脊髄の損傷を確認します。

その上で鎮痛薬や消炎薬、必要時には筋弛緩薬を用いた薬物療法が行われます。

さらに神経症状が強い場合はブロック療法や専門的な手術適応の評価が行われます。

整骨院

整骨院では主に徒手療法や物理療法、運動療法を通じて疼痛軽減と機能回復を図ります。

触診や可動域評価を基に手技療法で筋緊張や関節の動きを改善し、電気療法や超音波療法などの物理療法を併用します。

さらに姿勢指導や日常生活動作の改善、セルフケア指導を行い、再発予防と長期的な機能維持を目指します。

項目整骨院での対応
評価触診と可動域、姿勢評価を中心に実施します
治療法徒手療法、物理療法、運動療法、姿勢指導を組み合わせます
連携必要に応じて整形外科や他専門職と連携します

治療の効果は個人差があるため、経過を見ながら方法を調整していきます。


よくある質問

よく寄せられる質問には受傷直後の行動、診断にかかる期間、職場復帰や保険の扱いなどがあります。

受傷直後は無理をせず専門医の診察を受けることが最重要です。

画像検査での評価やリハビリの開始時期、治療継続の目安については症状に応じて医療機関が判断します。

質問内容により適切な相談先が異なるため、具体的な状況があれば詳細を伝えて専門家に相談してください。


むちうち

外傷性頚部症候群のことを通称でむちうちと呼びます。

交通事故で起こる首の痛みのことですが、医師の診断書には外傷性頚部症候群と記載されます。

次回にもう少し詳しく説明をしていきます。


花笑整骨院での治療

各種テストや痛みの場所等を伺ったうえで原因の場所を特定し治療を行います。

多くは痛みにともなう関節可動域が低下するため、障害レベルと回復状態の指標として定期的に測定します。

日常生活指導として、正しい姿勢、座りかたなどを指導し、同じ痛みの出ない体づくりをお手伝いします。

なお、交通事故でのむちうち治療はほとんどの場合で無料となりますので、お困りの方はぜひご相談ください。

また、花笑整骨院では事故やお身体の状態の相談をLINEでも行っております。

気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

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