
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、当院では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
休業期間 : 2024年12月29日(日)~ 2024年1月4日(土)
なお、LINEでの相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
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今回は親指におこる腱鞘炎であるド・ケルバン病について説明していきます。
親指を動かしたり、力を入れたりしたときに画像の部分に痛みがでます。
女性に多く、特に妊娠中等産後の時期と、50~60代の閉経後に最も多くなります。
元々道具(包丁やハサミなど)を使う機会が多い方に多いのですが、近年はスマートフォンの片手操作により幅広い年代で痛みを訴えられるようになってしまいました。
画像内ピンク色の親指を動かす腱が青色の腱鞘とこすれることで炎症が起き痛みが出現します。
①保存療法
整形外科や整骨院で行う治療法で、状態にもよりますが大多数はこちらの治療法になります。
整形外科では湿布薬や注射による投薬治療となり、整骨院ではマッサージや電気治療、温熱療法など を行い、テーピング等で局所安静を図ります。
②手術
日常生活に大きく支障をきたす重症例や、繰り返し発症する場合は手術で腱鞘を切って中を拡げる手術となります。
まずは局所安静を心がけることが一番になります。しかし、特に利き手の親指を使わずに仕事や生活をするのは非常に難しいです。
そのため、大きく負担のかかるスマートフォンの片手操作を避けたり、温めたり親指の付け根をマッサージすることで回復を図ります。
親指を使わずに生活することはほぼ不可能ですので、こういった障害は放置しても治りにくいのが現状です。
特にホルモンバランスの乱れによる腱がもろくなった状態は場合によっては手が使えないぐらいの痛みになることもあります。
そのために早い段階での治療開始が最も予後が良いため、早めの受診をお勧めします。
前回は手の親指に出る痛みの疾患の概要を説明しましたが、今回は手の腱鞘炎について詳しく説明をしていきます。
指の使い過ぎやホルモンバランスにより指を動かす筋肉の腱がこすれたりすることによって腫れて、腱を包む鞘との部分で炎症が起きることで痛みが発生します。
どの指でも起こり得ますが、特に親指や中指に多く起こります。
前回の投稿にもあるように親指は大きく動く代わりに関節の安定性が低くなっています。
大きくいろんな方向に動くということは、親指を動かす筋肉も多くいろんな方向に存在します。
その中でも親指の外側の付け根に起こる腱鞘炎を「ド・ケルバン病」といいます。
このド・ケルバン病は次回詳しくご説明します。
腱鞘炎により指の腱が腫れることで腱鞘のトンネルを通る時に引っ掛かり、指を曲げ伸ばしをするときにカクっと感触がしたり、指が完全に伸びきらなくなったりします。
基本的にはまず局所安静が第一になります。指を動かすことで腱がこすれて炎症を起こすので、動かさないことが最も炎症を起こさせない対策となります。
加えて次の画像のような前腕のストレッチを行うことも効果的となります。
腱鞘炎は指を使いすぎることで起こりますが,日常生活を送るうえで指を使わずに過ごすことは非常に難しいです。
そのため痛みが続く場合は整形外科や整骨院での治療を行います。
整形外科ではレントゲンなどの画像診断を行い、投薬や必要なら注射、さらには外科手術を行います。
整骨院では指の筋肉の硬さやバランスを整えて、電気治療やマッサージ、ストレッチを行い炎症が起きないように施術を行います。
いずれも放置して悪化をさせないように早めに相談してみて下さい。
人間と猿との大きな違いの一つに手の構造が挙げられます。
人は手の構造がより複雑であり、特に親指が大きく可動することでつまむ動作ができることにより緻密な作業が行えます。
親指が自由に動くことで細かい作業ができる代わりに複雑な構造になることで様々な障害が起こってしまいます。
・腱鞘炎
・ド・ケルバン病
・CM関節症
・手根管症候群
・頚椎症
など
親指に限った話ではないのですが、指を動かす筋肉が腱となり骨に付きます。その腱は腱鞘で覆われているのですが、腱と腱鞘がこすれたりすることで炎症が起きます。
腱が腫れたりすることで腱鞘を通る時に引っ掛かったりすることで指がばねのように曲げ伸ばしされるばね指という障害にもなります。
上の画像は親指を反らす動きをする筋肉なのですが、画像の青い部分で起こる腱鞘炎をド・ケルバン病といいます。
CM関節症は上画像の赤くなっている部分の関節が痛む障害です。
親指が大きく動かせるのはCM関節のおかげであり、自由な動きができるかわりに不安定で障害が出やすくなります。
主に親指を各方向に曲げた時や画像にあるように力を入れた時に痛みが出現します。
こちらは手首の手のひら側を通る正中神経が横手根靱帯(屈筋支帯)と手首の骨(手根骨)のなすトンネルで圧迫される障害です。
画像にあるように緑色の部分にしびれ感や親指の付け根(母指球)の筋肉の萎縮がみられます。
こちらは首の背骨の障害で、神経の圧迫があった時に肩や腕、指などのしびれや痛みを引き起こします。
天井を見上げたりする動作で痛みやしびれが強くなりやすく、中年以降に起こりやすいとされていますが、デスクワークやスマホの普及により若年層にも多くみられます。
以上がざっとですが親指に痛みをきたす障害となります。
冒頭でも述べたように親指の構造は自由な代わりに不安定です。
親指の痛みがあることで多くの場面で生活や仕事に支障をきたしかねません。
局所安静が上手にできればよいですが生活をするうえで親指の安静は難しいので、痛くなったときは専門家の治療を受けましょう。
花笑整骨院の田中です。
本日はアスリートのスポーツパフォーマンスやケガの確率に影響を強く及ぼす柔軟性についてです。
スポーツによって動作が違うため決まった柔軟の目安というのは無いのですが、股関節の特に開脚柔軟性の目安となるのは開脚し、前屈をしたときに
男性は肘が地面に付く
女性は胸が地面に付く
が確保すべき柔軟性の目安となります。
身体の柔らかさとよく混同されがちなのが関節の柔らかさです。
柔軟性は「筋肉」の柔らかさを指しますが、関節弛緩性は靱帯などの緩さを指します。
関節が緩いのはむしろケガをしやすくなってしまうので柔軟性と混同しないようにしましょう。
セルフチェックできますので以下のリンクから確認してみて下さい。
関節弛緩テストで関節が緩いと判断した場合は関節を上手に使うためのトレーニングが必要となります。
当院ではマンツーマンで競技特性を考えてトレーニングやストレッチをオーダーメイドで行っていきます。
セルフストレッチやトレーニングはインスタグラムに載せておりますのでご確認ください。
空手をやっている中学生の柔軟です。
柔軟性はアスリートにとって切り離せない重要な能力の一つで、今現在身体が硬いと悩まれている方は必ずパフォーマンスは上がりますのでストレッチに取り組んでいきましょう。
肩の周りに痛みを感じ、次第に肩を動かしたときに強い痛みが出ます。50代前後の特に女性に多く起こる肩関節の障害です。
痛みは肩関節から上腕(二の腕)の特に前面に感じることが多いのも特徴です。
五十肩ははっきりとした原因が不明ですが、統計上は以下の方に起こりやすいとされています。
1.女性
2.40代~60代
3.利き手と反対側
4.球技経験なし
あくまで統計ですので参考程度にとどめておいてください。
五十肩は強い肩周辺の痛みを特徴とします。運動痛(肩を上げる、肩をひねるなど)が強く出現し、特に髪を結ぶ動作や腰の後ろで帯を結ぶ動作はかなり厳しいでしょう。
他にも夜間痛が出現することが多いです。寝ているときに急な痛みで目が覚めたり、寝返りをしたときに痛いほうが下になると多く痛みが出現します。
自宅でできる対策としてはこれらのものがあります。
五十肩の症状で特徴的な痛みに夜間痛があると述べましたが、夜間痛は肩関節を作る二の腕の頭(上腕骨頭)と肩甲骨の位置関係による原因が多いです。
具体的には仰向けや横向で寝ていて、腕の重さにより肩甲骨にある関節の受け皿から上腕骨頭が落ちてしまい、落ちないようにするための姿勢です。
詳しくは以下にわかりやすくまとめてありましたのでご確認ください。
コッドマン体操は肩関節の縮まってしまう靱帯や関節包などの組織をストレッチする体操法です。
図のように前かがみになり、痛みのある方の腕を垂らし軽く前後左右に振ります。
この時に痛みが無い程度の重り(水の量を調整したペットボトル等)を持って振るとなお良いでしょう。
五十肩では肩の靱帯や関節包が拘縮(縮んで固まる)し、肩を動かすことで拘縮した組織が引っ張られ痛みを出します。
その拘縮を取り除くエクササイズの一例をご紹介します。
①仰向けになり脇を閉めて筒状の物(ペットボトルサイズ)を両手のひらで挟むように持つ。
②脇が開かないように痛くない方の手(画像は右手)でペットボトルを押すように動かす。
③痛くない範囲までゆっくりと動かす。
今回は五十肩の原因や対処法について説明しました。
しかし、五十肩の炎症期から拘縮期(おおよそ半年から1年)は痛みも強く、恐怖心による筋肉のこわばりなどがつづくため無理な運動は禁物です。
当院では関節を動かさずに関節内の状態を回復させる電気治療(立体動態波)や肩甲骨や背骨への無理のない施術を行っております。
五十肩の痛みにお困りの方は是非ご相談ください。
皆さまはこの「首コリ」について聞きなじみがあるでしょうか?
読んで字のごとく肩こりの首バージョンですね。今回は首コリについて説明いたします。
すごく大雑把に言うとおもに首の上側に出現する違和感や不快感、痛みの事を首コリと定義します。
整形外科的疾患名として「肩こり」はあるのですが「首コリ」は疾患名としてはありません。
ないというのは語弊がありますが、肩こりの中に首コリが含まれているのほうが正しいです。
大きい原因でいうと長時間のデスクワーク作業や下向き作業、スマホやタブレットの常用による下向き時間の増大、それらによるストレートネックの形成が主なところになります。
首の半分より上(頭頂側)に感じることが多いです。
なぜならば後頭下筋群という小さな筋肉の集団が5kg程度ある頭と首の背骨を一生懸命つないでいるからです。
図のような位置にあり、皆さんがパソコンやスマホを下向きで使っているときに頭の重さを一生懸命引っ張り上げている筋肉ですので、非常に疲れやすい筋肉なのです。
まずは長時間のデスクワークや下向き作業をやらないことが一番ではありますが、なかなかそうもいきません。
なので、少なくとも30分に一度は天井を見上げるように首を動かしてあげるだけでも楽にはなるかと思います。
首周辺のストレッチや蒸しタオルなどで後頭部を温めても良いと思います。
首のストレッチ法などは当院インスタにありますので是非ご確認ください!
首コリや肩こりは肩や首周りの筋肉や首の背骨などの関節が原因で痛みや不快感を感じます。
ですがその根本にはストレートネックがあったり、ストレートネックの根本には頭が前に出るような不良姿勢がある場合がほとんどです。
腰痛もそうですが、何もしていないのに痛くなるや、何もしていないのに肩がこるのは肩や腰に集中して負荷がかかるためです。
なぜ一部に集中して負荷がかかるかというと、前後や左右のバランスが崩れているからです。
そういったバランスを根本的に改善できるように皆様もご自身のお身体に投資をしてくださいね。
8/11(日) ~ 8/16(金) 夏季休業とさせていただきます。
ご不便おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
脊椎動物である我々には背骨があり、それぞれ頚椎、胸椎、腰椎と仙骨、尾骨で脊柱を構成しています。
こちらが前と横から見た背骨の形です。レントゲンを撮られたことがある方はこのような形に近いものを見たことがあるのではまいでしょうか。
この背骨には大きな役割が2つあり「頭部、体幹の支持と運動」「脊髄などの保護」です。
地球で生きている限り人の身体はほとんどの時間重力を受けながら生活しています。
背骨が無ければ重力に負けて頭は落下し、胴体はつぶれてしまいます。背骨が体を支えてくれているからこそ皆さんは座ったり立ったりできているわけです。
さらに腰を曲げる、反らすや首を左右に振るなどのあらゆる動きは何個もの背骨が共同で動くことにより各方向へ自由に動けるようになり、複雑な動きを可能にしております。ロボットの動きがぎこちないのは脊柱動物ほどに細かくたくさんの骨で運動を制御できていないからです。
人間の最高指令室である脳から脊髄を通り指や手足に神経が分布することで皆さんは手足を動かすことが出来ています。脳は硬い頭蓋骨で全周おおわれて保護されています。その脳から出た神経細胞の集合は脊髄となり背骨を通り手足へと神経を伸ばしいきます。
脊髄は背骨の中の脊柱管という管の中を通るのですが、その周囲は背骨で囲まれており外からの刺激が基本的には加わらないように保護されています。
これが脊髄などの保護作用で皆さんの身体が正常に痛みや関節の位置感覚を感じる感覚神経や、手足を動かす運動神経、皮膚や臓器にも繋がり微調整を行う自律神経が遮断されないようにしているわけです。
背骨はざっくり分けて首、胸、腰と3パートに分かれます。
実は背骨はそのパートによって得意な動きと苦手な動きがあります。頚椎(首のパートの背骨)に関しては各方向に一番大きく動く部分となります。今回は腰痛やスポーツのパフォーマンスに直結してくる胸椎と腰椎の動きについてフォーカスします。
得意な運動 回旋(体を左右に捻る)
苦手な運動 屈曲(体を前に倒す)
得意な運動 屈曲(体を前に倒す)
苦手な運動 回旋(体を左右に捻る)
このように胸椎と腰椎はそれぞれ得意な運動と苦手な運動が反対になります。
この関係性が腰痛やスポーツのパフォーマンスに対して深く影響していきます。
こちらの写真は腰痛のあるバレー部の胸椎回旋角度になるのですが、一目瞭然で下の画像の方が可動域が狭いのが分かると思います。
腰痛の患者ではありますが、腰痛があるためにこれだけ差があるのではなくて、これだけ左右差があるために腰痛になったと考えられます。
本来なら体を捻るのに胸椎部分が働くのに対して、胸椎の動きが悪いため腰でひねり動作を出さなければならず、腰椎は回旋動作の苦手な関節のため負担が増えて腰痛が出るわけです。
さらにスポーツのパフォーマンスでいうと、右手でスパイクを打とうとしたときに打つ前のテイクバックで振りかぶれるものの、打った後のフォロースルーでは十分に体が捻れないため、肩や腰の負担が非常に大きくなりますし、しっかり振りきれないためにスパイクのパワーは下がり、体幹部での微妙なコントロールもしにくくなるため、パフォーマンスとしても明らかに足を引っ張っている部分です。
このように回旋が得意な胸椎の動きが悪くなることで、腰痛が出たり、多くのスポーツでは体の回旋動作が必要なため、十分な動きが出来なくなり、本来ならもっと高いはずのパフォーマンスが下がった状態となってしまいますので、回旋動作というのが非常に重要な動作だということが分かるはずです。
当院インスタグラムにトレーニングやストレッチなどの動画も載せてありますので詳しくはそちらを参考にしていただけたらと思います。
当院の患者様に「肩こりや首痛の原因は枕が合わないからなのでしょうか?」と尋ねられる患者様がたくさんいらっしゃいます。多くの方がそうだと思うのですが、自分に合っていると思える枕を使用している方は少ないのではないでしょうか?
きっと「自分に合っているかどうかはわからないが、大きな問題はないので使っている」が大多数なのではないかと思いますし、私もその中の一人です。
今回は自分に合った枕についてお話します。
最初にですが、自分に合った枕を探しているという方は、寝ようとしているときや、寝ているとき、もしくは寝起きに肩や首のあたりの不快感や痛みを感じている方が多いと思います。
これに関しては枕の高さや硬さが合っていないかご自身の首や肩の状態がそもそも良くないのどちらかかどちらもだと考えられます。
明らかな痛みが出る場合は頚椎症などの何らかの疾患があると考えられるため、まずは診断、治療を優先すべきとなります。
ダルさやコリ感などが出る場合は疾患も当然考えられますが、今回の枕にも問題があるかもしれません。
皆さまは枕を購入した時に取扱説明書を見たことがあるでしょうか?
マメな方は見たことがあると思いますが、そこにはきっと「お手入れの仕方」や高さや硬さを変えれるものは「枕の調節の仕方」と書いてあると思います。
枕の正しい位置や高さに関しての説明書きを見たことがある方はほぼいないのではないでしょうか?
こちらがしっかり枕の使い方を説明されておりますのでリンクを貼っておきます。
枕の硬さや高さについてはいろいろ考え方があるので省きますが、一番大事なことは上のリンク先の上部にある「Q理想的な枕の当て方は?」の部分で、「肩口まで引き寄せて首までしっかりと支える」となります。
このように頭と枕の間に間が空くと、首が曲がらないように常に首に力が入った状態となってしまいます。
一方このように肩口まで枕を入れることで首がそもそも曲がる余地がないので力が入らないリラックスした首の状態となるわけです。
ダルさやコリ感や疲労感を感じる方の多くはここが徹底できていないため症状が出ます。
自分は枕によって肩こりやだるさに悩まされているという方は寝起きの状態を思い返してほしいのですが、起きた時に枕はちゃんと肩口まで引き寄せているでしょうか?枕と肩の間にスペースが空いていませんか?
枕がずれていれば当然頭と首を支える能力が減ってしまっており、その枕のずれる方向は普通は上(頭)側になります。
「枕が上にずれないように枕と壁をぴったりつけるか、壁と枕の間に枕が上にずれないように何かを入れて、常に正しい位置で首から頭を支える」がまず皆様に試していただきたい対策になります。
枕本体を買い替える前に、まずこちらを試されて、それでもだめなら相談して頂けたらと思います。
当院インスタグラムでもストレッチ法など解説しておりますのでフォローよろしくお願いいたします。