こんにちは。花笑整骨院の田中です。
本日は膝の痛みについてお話します。
膝の痛みにもたくさん種類があり、学生やスポーツによる靱帯や半月板などの強い刺激による膝の痛みや膝の軟骨がすり減ることによる変形性の膝関節症等があります。
今回は変形性膝関節症についてお話します。
変形性膝関節症は主に加齢に伴い膝関節の軟骨がちびてしまい太ももの骨とすねの骨が当たることで炎症が起き、痛みを感じる障害です。
日本人は膝関節の内側に痛みを感じることが多く、反対に欧米人は外側に障害が起きることが多いとされています。
これは日本人にO脚が多いため、下の画像のように太ももとすねの関節の内側どうしがぶつかるためです。
O脚の簡易的な測定方法
① 左右のうちくるぶし同士をくっつけてまっすぐ自然な形で立つ。
② 左右の膝の間に指が何本入るか確認する。
このように測定していただき、指が2本以上入ったらおおよそO脚といえます。
他にも靴底を見ていただき、かかとの外側が良くすり減っていたり、立っているときに足の外側(小指側)に体重を乗せている癖がある方も要注意です。
O脚の改善エクササイズ
O脚が変形性膝関節症の原因となることをお伝えしましたが、そのO脚を改善する自宅でできるエクササイズをお伝えします。
① 椅子に腰掛け骨盤が後ろに倒れないように姿勢を正します。
② 両足のかかとをくっつけます。
③ 両足の膝をくっつけます。
④ 膝とかかとが離れないように1分~5分以上キープします。
これは内もものトレーニングになり、足を閉じる筋肉を鍛えて太ももの骨が外に開かないようにします。
当院での治療
電気治療
関節に電気を流し関節内の傷んだ組織の治癒を促進させたり、太ももの筋肉に電気を当て動きにくくなった筋肉を柔軟に改善します。
マッサージ・理学療法
太ももや関節に直接アプローチをして膝関節の状態を正常に戻していきます。内容はマッサージや関節モビライゼーション、ストレッチを行い、緊張した筋肉は緩め、弱化した筋肉は鍛えるよう患者様に合わせたエクササイズを行っていきます。
運動・ストレッチ等指導
患者様がどういった状態なのかを判断し、その方にあったストレッチ法や運動方法を丁寧に説明させていただきます。
サポーター
サポーターは主に二種類あり、一つは膝関節事態に装着し関節のスムーズな動きを助けるサポーターです。動きのサポートに加え発熱するわけではないですが膝関節を保温する効果もありますので痛みの抑制には効果的に働きます。サポーターは例えば以下のようなものになります。
二つ目は足底板やインソールと言われ、靴の中敷きに装着し足の荷重を変えO脚を改善するサポーターです。例えば以下のようなものになります。
靴の中敷きに装着するものの場合、装着した靴を履いているときしか効果はありませんので、当院では上の画像のような靴下型の物を使い、靴を履いていなくても効果のあるものをお出しすることが多いです。
変形性膝関節症ですり減ってしまった軟骨自体は再生能力が非常に乏しいため元の状態に戻すことは難しいです。
グルコサミンやコラーゲン配合の健康食品を口から摂取することで都合よく膝関節にピンポイントでその成分が元の成分のまま届けばいいのですが、残念ながらそういった健康食品はたんぱく質や糖質に分解され体の栄養素として利用されます。
しかし、変形してしまっている関節のさらなる変形を抑えることや痛みのコントロールはできますし、将来変形性膝関節症のリスクになりうるO脚の改善も可能です。
膝関節に不安を抱える方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください!
変形は進行性の物ですので早い段階での処置が健康寿命をのばしますよ。
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