膝の痛み

BLOG 2022年12月24日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

本日は膝の痛みについてお話します。

膝の痛みにもたくさん種類があり、学生やスポーツによる靱帯や半月板などの強い刺激による膝の痛みや膝の軟骨がすり減ることによる変形性の膝関節症等があります。

今回は変形性膝関節症についてお話します。

変形性膝関節症は主に加齢に伴い膝関節の軟骨がちびてしまい太ももの骨とすねの骨が当たることで炎症が起き、痛みを感じる障害です。

日本人は膝関節の内側に痛みを感じることが多く、反対に欧米人は外側に障害が起きることが多いとされています。

これは日本人にO脚が多いため、下の画像のように太ももとすねの関節の内側どうしがぶつかるためです。

O脚の簡易的な測定方法

 ① 左右のうちくるぶし同士をくっつけてまっすぐ自然な形で立つ。

 ② 左右の膝の間に指が何本入るか確認する。

このように測定していただき、指が2本以上入ったらおおよそO脚といえます。

他にも靴底を見ていただき、かかとの外側が良くすり減っていたり、立っているときに足の外側(小指側)に体重を乗せている癖がある方も要注意です。

O脚の改善エクササイズ

O脚が変形性膝関節症の原因となることをお伝えしましたが、そのO脚を改善する自宅でできるエクササイズをお伝えします。

 ① 椅子に腰掛け骨盤が後ろに倒れないように姿勢を正します。

 ② 両足のかかとをくっつけます。

 ③ 両足の膝をくっつけます。

 ④ 膝とかかとが離れないように1分~5分以上キープします。

これは内もものトレーニングになり、足を閉じる筋肉を鍛えて太ももの骨が外に開かないようにします。

当院での治療

電気治療

関節に電気を流し関節内の傷んだ組織の治癒を促進させたり、太ももの筋肉に電気を当て動きにくくなった筋肉を柔軟に改善します。

マッサージ・理学療法

太ももや関節に直接アプローチをして膝関節の状態を正常に戻していきます。内容はマッサージや関節モビライゼーション、ストレッチを行い、緊張した筋肉は緩め、弱化した筋肉は鍛えるよう患者様に合わせたエクササイズを行っていきます。

運動・ストレッチ等指導

患者様がどういった状態なのかを判断し、その方にあったストレッチ法や運動方法を丁寧に説明させていただきます。

サポーター

サポーターは主に二種類あり、一つは膝関節事態に装着し関節のスムーズな動きを助けるサポーターです。動きのサポートに加え発熱するわけではないですが膝関節を保温する効果もありますので痛みの抑制には効果的に働きます。サポーターは例えば以下のようなものになります。

二つ目は足底板やインソールと言われ、靴の中敷きに装着し足の荷重を変えO脚を改善するサポーターです。例えば以下のようなものになります。

靴の中敷きに装着するものの場合、装着した靴を履いているときしか効果はありませんので、当院では上の画像のような靴下型の物を使い、靴を履いていなくても効果のあるものをお出しすることが多いです。

変形性膝関節症ですり減ってしまった軟骨自体は再生能力が非常に乏しいため元の状態に戻すことは難しいです。

グルコサミンやコラーゲン配合の健康食品を口から摂取することで都合よく膝関節にピンポイントでその成分が元の成分のまま届けばいいのですが、残念ながらそういった健康食品はたんぱく質や糖質に分解され体の栄養素として利用されます。

しかし、変形してしまっている関節のさらなる変形を抑えることや痛みのコントロールはできますし、将来変形性膝関節症のリスクになりうるO脚の改善も可能です。

膝関節に不安を抱える方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください!

変形は進行性の物ですので早い段階での処置が健康寿命をのばしますよ。

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年末年始営業のお知らせ

BLOG 2022年12月17日

いつも花笑整骨院をご利用いただきありがとうございます。

当院の年末年始の営業予定をお知らせいたします。

12/28(水) 9:00 ~ 12:00 午後休診

12/29(木) ~ 1/4(水) 休診

1/5(木) ~ 通常営業

とさせていただきます。

休診中は大変ご迷惑をおかけいたしますがどうかよろしくお願いいたします。

自律神経失調症

BLOG 2022年12月15日

こんにちは花笑整骨院の田中です。

本日は自律神経失調症についてお話します。

自律神経とは

まず、自律神経とは心臓や各内臓や筋肉、皮膚など体のありとあらゆるところに神経の枝を伸ばし、無意識のうちに体温や血圧などを調整するための神経のことで、興奮時にスイッチがオンになる交感神経とリラックス時にスイッチがオンになる副交感神経に分けられます。

交感神経・副交感神経の役割

ファイトオアフライト(闘争・逃避)時の興奮状態に交感神経が優位に働きます。

すなわち戦うために有利になるように筋肉を収縮させたり、血液をより大量に送るために血圧を上げたり、腸の消化活動をしている場合ではないので蠕動運動(腸が動いて消化物を奥に送る動き)を抑制するのが交感神経優位な状態となり、反対にリラックスをしているときは副交感神経が優位になるというスイッチを上手に切り替えるのが自律神経の役割です。

自律神経失調症

上記の興奮とリラックスのスイッチの切り替えが失調する。すなわち上手に切り替えが行われなくなるのが自律神経失調症なので、テレビを見たりくつろいだりしているときに交感神経の働きにより心臓を早く動かす動悸がしたり、室温は高くないのに汗が大量に出たり、めまいや頭痛など多岐に渡る症状がでるのが自律神経失調症の症状です。

閉経後のホルモンバランスが崩れた女性(更年期障害)によく聞かれますが、男性も男性ホルモンの低下により同様の症状をおこします。

女性なら婦人科、男性なら泌尿器科が通院先になることが多いと思いますが、当整骨院にも自律神経失調症の診断された患者様が通院しておられます。

当然ホルモン療法等は行えないためリラクゼーションやストレッチなどを行うのですが、ほかに電気治療も行えます。

この電気治療ですが、調子の悪い部分に電気を流すのではなく、症状を起こす交感神経を司る星状神経節に感じるかどうか程度の電気を流して神経の興奮を抑えます。

ペインクリニック等で行われる星状神経節ブロックも同様の原理で行われます。

当院での行い

ストレッチ

全身の姿勢を測定し必要な部位の筋肉を心地よい程度にじっくりと伸ばしていきます。

強い伸長刺激は必要ないため患者様の様子をうかがいながら行っていきます。

マッサージ(リラクゼーション)

筋緊張の強い部位をメインに心地よい強さでマッサージを行っていきます。

ストレッチもそうですが、関節可動域を拡げるためではなく全身でリラックス状態を作るために行います。

温熱療法

いわゆるホットパックを症状の強い部位と自律神経の分布の多い頚椎から胸椎と仙骨部に当てていきます。

電気治療

上で説明した星状神経節に微弱な電気を流して交感神経の興奮を抑えます。

運動療法

ストレッチポールやバランスボールを使用し、体幹部のトレーニングや関節のストレッチを行います。

自律神経失調症の改善には心身両面からアプローチすることが必要であり、コミュニケーションをしっかりとりながら楽しくこれらの施術を行い興奮とリラックスのスイッチがうまく切り替えれるようにしていきます。

自律神経失調症などの自律神経障害でお困りならぜひご相談ください!

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全身のストレッチ

BLOG 2022年12月01日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

本日はストレッチの効果や当院のストレッチ内容についてお話します。

ストレッチとは筋肉を伸ばすことで、静的ストレッチ(スタティックストレッチ)動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)に分類されます。

ストレッチの効果

何らかの方法で筋肉を伸ばすことで筋肉自体の柔軟性を高めたり、関節可動域を拡大したり、筋肉内部にとどまる疲労物質や痛みを感じる物質を流しだします。

これらによってだるさ、重さ、痛みの軽減や、腰痛や肩こり予防、スポーツのパフォーマンスアップまで期待できます。

ストレッチの種類

静的ストレッチ(スタティックストレッチ)

自分で行い、筋肉が伸びた状態で30秒程度静止し筋肉の柔軟性を上げるストレッチのことを言います。

スポーツ現場ではダウンの時に行い、筋肉内の疲労物質等を筋肉内から流しだす目的と、関節可動域の拡大をさせる目的で行います。

大腿四頭筋の静的ストレッチ例

動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)

静的ストレッチと違い、筋肉が伸びた状態で静止をせずにリズミカルに関節を大きく動かすストレッチを言います。

主に運動前に行うストレッチで、筋肉内に新鮮な血液を充満させ温度を上げたり、強いパワーを発揮させる準備をさせることでスポーツや就業のパフォーマンスを上げることを目的に行います。

身近なものではラジオ体操や、サッカーのブラジル体操がこれに当てはまります。

当院のストレッチ内容

患者様によって内容は異なりますが、当院ではすべての患者様に何らかのストレッチを行います。

もちろん痛めている部位を直接強く引きのばすなどの行為は厳禁なため行いませんが、腰痛などの障害には必ず痛みを起こしている原因があり、その多くは筋肉の柔軟性などのバランスが崩れておりそこを改善しない限りは同じような痛みを繰り返しかねないので、しっかりと原因を見極めたうえで障害の回復のために適度なストレッチを行います。

また、急性や慢性的に痛みを抱えていない方に向けて全身または上半身などポイントでのストレッチのメニューもございます。

足~頭まで国家資格保持者の筋肉・関節のスペシャリストがしっかりとストレッチを行い、疲労回復や仕事・スポーツでのパフォーマンスアップが期待できます。

価格は30分 3,000円となっておりますので是非ご体験ください。

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学生アスリートのトレーニング

BLOG 2022年11月13日

花笑整骨院の田中です。

本日は小学生~高校生、青年のスポーツをしている方に行っている施術やエクササイズをご紹介いたします。

当院では小学生~大人までスポーツを日常的に行っている方々が来院されるのですが、整骨院でどういったことを行っているのかお話します。

当院ではケガやスポーツ障害の治療からリハビリ、予防を行い必要に応じて姿勢矯正、トレーニングを行います。

ケガや障害はスポーツ特有のものから年代特有のものまで多岐に渡りますが、基本的に体の運動器(骨、靱帯、筋肉、関節など)痛みに対して治療、リハビリを行います。

こちらは種類が多いためここでは紹介出来ませんが、過去のブログに気になるものがあればご覧ください。

どのケガでもまずは姿勢の評価を行います。主に前後と左右で正しい姿勢の位置からどこが、どういうふうに、どれだけ離れているかをチェックします。

姿勢は幼少期からのものや、行っているスポーツ特有の姿勢や、そのスポーツに必要な筋力でも変わってきます。

例えばサッカー選手の場合、股関節を曲げる筋肉の出力が大きく上がるため骨盤を引っ張るため股関節が前に倒れて腰が反った姿勢になりやすい等が挙げられます。

このように正しい姿勢からのズレをマッサージやストレッチやエクササイズで改善していきます。

エクササイズの器具も種類がいくつかあり主にこのような物を使いエクササイズしていきます。

姿勢の改善には大きな関節の動きを出すアウターマッスルはほとんど関与しませんので各部のインナーマッスルをトレーニングしていきます。

体幹の筋力強化を当院では多く取り入れているのですが、この体幹強化と筋肉の柔軟性の向上はパフォーマンスアップに直結するので多くの選手がこなされております。

上の写真は高校の駅伝部の生徒の体幹強化及びバランストレーニングになります。

以前からサッカー日本代表の長友選手や久保選手のトレーナーをされている木場克己先生のトレーニングが非常にパフォーマンスアップに有効で、当院でも木場先生の教えを受けて指導しております。

バランストレーニングは特に10代のうちに出来そうで出来ないぐらいの難易度で行うと非常に伸びますので、バランスボールやバランスディスクなど使って積極的に行っていくべきです。

このようにマンツーマンでトレーニングをしていき、ケガ無くパフォーマンスを上げていくことを目的に皆さん頑張ってトレーニングに励んでいらっしゃいます。

スポーツのパフォーマンスを上げたいという方は是非力になりますのでご連絡いただけたらと思います。

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肩関節の痛み

BLOG 2022年10月31日

みなさんこんにちは。

花笑整骨院の田中です。

本日は肩関節の痛みに関してです。

肩関節も年代や場所でいろんな痛みがあり、例として青年から中年に多い四十肩(五十肩や肩関節周囲炎とも)、腱板損傷、野球やバレーなどのスポーツをしている少年から青年に多い野球肩(リトルリーグショルダー)、インピンジメント症候群など多岐に渡ります。

今回は青年から中年に多い肩関節周囲炎、四十肩についてお話します。

四十肩、五十肩、肩関節周囲炎の症状

日常で何かをしたわけではないけれど時折感じる痛みから徐々に痛みが強くなり、痛みに伴う脱力感もあり腕が前方や側方に挙げれなくなっていきます。痛みの場所は肩の前方から側方や二の腕の周辺に強い痛みを感じます。夜間の痛みも著明で、寝返りの際に痛みで目が覚めるなど生活の質に強い影響を及ぼします。

統計上は女性に多く、利き手と反対に多く、球技経験の少ない方に多いのも特徴です。

改善方法

基本的に強い炎症症状がある障害なので、痛みの強い時期は必ず安静にします。

痛みを我慢しながら無理にストレッチやエクササイズ、肩に負担のかかる仕事などを行うと石灰沈着をすることがあるためより重い障害となってしまいます。

コッドマン体操(振り子体操)

痛みのないほうの手をテーブルなどに着き体を前に倒します。

痛みのある方の手にペットボトルなど1kg程度の重りを持ち、前後左右にぶらぶらと動かします。

動かす際は腕で重りを動かすのではなくて、体で反動をつけて方は脱力をしたまま行います。

腱板エクササイズ

両手の親指に輪ゴムをかけ(整骨院内なのでゴムバンドを使用しています)脇を閉じて肘を90°曲げます。(小さく前にならえの状態)

前方を手であおぐように軽く左右に30秒間ほど動かし続けます。

肩の障害も痛みが非常に強い場合が多いので必ず痛みの出ない範囲で行ってください。

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フェイシャルエステ

BLOG 2022年10月16日

こんにちは。

花笑整骨院の田中です。

本日は当院で行っておりますフェイシャルエステについてです。

当院では医療器を使用した顔のリフトアップ施術を行っております。

効果としてはシワ、たるみ、むくみや肌質の改善が期待できます。

実例がこちらになります。

施術方法ですが、当院で使用している電気治療器(伊藤超短波ES-530)の立体動態波を顔に流し、表情筋を刺激して筋肉を動かし、老廃物を強制的に流し肌質を改善し、普段十分に使えていない筋肉を動かし肌のたるみやシワを解消するといったものになります。

顔に電気を流すと聞くと痛みなど不安に思う方もいらっしゃると思うのですが、電気の強さは最低限表情筋が動いてくれればよいため痛みを感じるほど強く上げることはございません。

電気を流す場所により感じ方も違いますので、場所を変えるたびに強さの調整も行うため心配なさらずに受けていただいております。

エステ機器と違い医療器は周波数が高く設定でき、その分深部に電気が到達できるため高い効果が期待できます。

効果が高く期待できる反面使用方法によっては人体に影響を及ぼしうるため、医療器は有資格者の管理のもと運用する必要があり、整体院やエステサロンでは利用することができません。

電気フェイシャルエステ 30分 3000円 となっております。

医療器で行うフェイシャルエステでぜひ効果をご実感ください!

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姿勢による腰痛の種類 骨盤後傾

BLOG 2022年09月26日

本日は姿勢による腰痛についてお話します。

以前のブログで腰痛は体を前に倒して痛みが出るものと後ろに腰を反らして出るものに大きく分類できる話をしましたが、今回は体を前に倒して痛みが出る腰痛に絞って話します。

高齢者に多い腰痛の中で体を前に倒して痛みの出やすい腰痛の種類は腰椎圧迫骨折、仙腸関節障害、筋筋膜性腰痛、腰椎椎間板ヘルニアとあります。

これらに共通することは骨盤の後傾である傾向が多いことが挙げられます。姿勢評価をしたときに背中が丸くて腰が曲がった姿勢で、円背とも呼ばれます。

上図のように体が前に倒れ、背中が丸くなっています。

このような姿勢でいると太ももの裏の筋肉や腹筋が短縮緊張して、反対に太ももの前や背中の筋肉が延長弱化してしまい、腰の関節や筋肉の負担が増え腰痛症を発症してしまいます。

これを改善するには単純に上記の短縮緊張した筋肉をストレッチ等で伸ばし、延長弱化した筋肉をエクササイズで強化すれば正しい姿勢に近づいていきます。

猫背、骨盤後傾を改善するストレッチ

太もものストレッチ

台の上に足を乗せ胸を張って腰を反らしたままで膝が伸びるように上からゆっくりと押さえていきます

お尻のストレッチ

椅子に座り片方の足をもう片方の膝の上に乗せ、腰を反らして胸を張ったまま上半身を倒していきます

猫背、骨盤後傾を改善するエクササイズ

四つ這いで腰が反らないように右手と左足をそれぞれ前と後ろに伸ばします。反対も同様に行います。
四つ這いから片方の手を前に着き手が下がらないようにお尻をかかとに近づけていきます

以上が猫背や骨盤後傾を改善するエクササイズやストレッチになります。

ご参考に当院で治療を行った70代のビフォーアフターも載せておきます。

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肩こり、胸郭出口症候群などの改善

BLOG 2022年09月23日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

本日は肩甲骨の位置により起こる障害についてお話します。

首から肩や腕に起こる障害に肩甲骨の位置は密接に関与しており、例をいくつか挙げれば胸郭出口症候群、四十肩、腱板損傷、肩こりや緊張性頭痛なんかも肩甲骨位置による障害といえます。逆に言えば肩甲骨の位置が正しい位置にあり、関節が正しい運動を行っていればそういった障害は減らせるということです。

まずは肩甲骨の正しい位置ですが

上記のようにある程度決まっております。

肩甲骨は他のの関節と性質が異なり、肋骨(胸郭)の上を滑りながらあらゆる方向に関節運動しており、その性質上たくさんの筋肉が付着しています。そのため肩甲骨の位置は各方向に着く筋肉が制御しており筋肉短縮や延長により肩甲骨の位置は決まります。

いかり肩

肩甲骨の上部に付着する肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維などが短縮することで肩甲骨が上に引っ張られ、肩をすくめたような姿勢。鎖骨と水平線との角度が10°以上のもので、肩甲骨と関節を作っている鎖骨も同時に引っ張り上げられるため胸郭出口症候群の中の斜角筋症候群や肋鎖症候群の原因となる。

なで肩

肩甲骨の上部に付着する肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維などの弱化により筋肉が延長し、肩甲骨を下に動かす小胸筋などが短縮した姿勢。鎖骨と水平線のなす角度が5°以下のもので、短縮した小胸筋が神経や動脈を圧迫するため、手を挙げた時に腕の血の気が引く感覚やだるさなどを起こす過外転症候群の原因となる。

その他デスクワーク作業者のように常に腕を前に出しながら作業をされている方だと肩甲骨が外に開き、肩に力が入った状態が長時間続くと背中や肩の筋肉内に疲労物質の乳酸などがたまり肩こりの原因となるため、定期的に肩甲骨を大きく動かす体操や頚部のストレッチが予防となります。

肩甲骨エクササイズ

いかり肩のストレッチ

頭を左前に倒し、左後ろを振り向きながら腕の重さでストレッチします。反対も同様に行います。

なで肩のエクササイズ

バンザイのように両手を上げた状態から肩をすくめます

なで肩のストレッチ

台などに手を置き、肘を伸ばしたまま体を下に落としていきます

以上がいかり肩、なで肩に対するエクササイズ、ストレッチになります。

いずれも痛みの内容行ってください。

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股関節痛の種類と改善について

BLOG 2022年09月18日

こんにちは。花笑整骨院の田中です。

本日は最近当院の患者様の訴えに多い股関節痛についてお話します。

股関節痛も腰痛と同様に種類があり、発生原因も様々なものになります。

今回は原因不明の子供に起こる大腿骨頭(股関節の付け根)の血行が途絶えてしまうペルテス病や大人に起こる突発性大腿骨頭壊死などは除き、思春期のスポーツを行う人に多い鼠径部痛症候群(グロインペインシンドローム)や変形性股関節症などについてお話します。

鼠径部痛症候群(グロインペインシンドローム)

主に思春期年代のスポーツを行う方に出る股関節周辺の痛みの総称で、中に内転筋損傷、恥骨結節炎、恥骨疲労骨折などがあります。

原因

サッカーや空手のキック動作や野球の投球動作などで股関節を大きく開いたりすることで股関節にストレスがかかり起こります。

多くは体幹から股関節の連動した運動ができていないことや、股関節周辺の筋肉の柔軟性不足からおこり、アップの不十分も影響します。

変形性股関節症

股関節を作る大腿骨の大腿骨頭と骨盤にある臼蓋の軟骨がすり減ることによる股関節の障害です。

原因

生まれた時に股関節の脱臼がある先天性股関節脱臼や骨盤の大腿骨頭の受け皿が浅い臼蓋形成不全により起こる確率が高くなります。

改善・予防

まずは股関節周りのストレッチを定期的に行い、体幹筋力を増強したうえで運動の前にも十分なアップを行います。

体幹筋力増強トレーニング

うつ伏せで肘とつま先で体重を支え腰が反らないように体を一直線に保ちます
四つ這いから右手と左足をそれぞれ伸ばしていきます。反対も同様に行い腰が反らないように行います。
仰向けで膝を立て、腰が反りすぎないようにお尻を浮かせます
横向きで寝たところから肘と足の側面で体重を支えます

股関節ストレッチ

片方の足を台の上に置き腰を反らして胸を張った状態で台に乗せた足の膝を伸ばすように上から押さえていきます
仰向けで片方の膝を曲げた状態で曲げた膝が床から浮かないように上半身を後ろに倒していきます
ベッドなどの上で仰向けになり片方の膝を胸の前でしっかりと抱え込み、もう片方の足をベッドの外に降ろしていきます
椅子に座り片方の足をもう片方の膝の上に乗せ胸を張り腰を反らした状態で上半身を倒していきます

それぞれ必ず痛みの出ない範囲で行ってみてください。

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