肩痛の治療と予防

BLOG 2016年12月17日

花笑整骨院の田中です。

 

最近めっきり寒くなりましたね。

インフルエンザやノロウイルスなどの感染性胃腸炎も爆発的に流行しておりますので、食事の前の手洗いやうがいと、口元を触る癖のある方は気をつけていきましょう!

 

本日は肩の痛みについてです。

 

まず、肩関節の構造ですが、よくゴルフボールとティーの関係と比喩されます。

肩関節は肩甲骨と上腕骨で関節を作るのですが、上記のゴルフボールが上腕骨でティーが肩甲骨となります。

このゴルフボールの関係というのはゴルフボール(上腕骨)に対してティーという受け皿(肩甲骨)が極端に小さいため、ヒトの肩関節は靱帯や筋肉で安定性を高めています。

そのため、小さい筋肉や靭帯の損傷で肩が上がらなくなったり、強い痛みを発生させてしまします。

 

肩の痛みの原因はものすごく多岐にわたります。

野球をされる方の野球肩や40代からおこる五十肩や肩の部分で神経が圧迫されることでおこる神経障害性疼痛などがあります。

 

そのなかでもいわゆる五十肩といわれる肩関節周囲炎についてお話します。

 

五十肩は何かをした覚えはないけれど、肩が徐々に痛くなり、痛みで肩が動かせなくなる障害です。

肩のレントゲンを撮っても五十肩自体の異常を認められることはありません。

このように画像診断などで異常がないにもかかわらず肩の強い痛みが出るのが五十肩(肩関節周囲炎)となります。

初期は痛みも強く肩を動かそうとされないため、筋肉の長さが縮むことや、筋肉同士がくっついてしまうことにより肩関節の可動域(肩の動く範囲)が大きく減少してしまいます。

縮んだ筋肉を伸ばしたり、くっついてしまった筋肉を剥がしたりすれば当然肩の可動域は上がってくるのですが痛みが強い方はなかなか動かせません。

そのために整形外科では関節の注射を行い痛みの軽減を図ったうえで肩の可動域訓練などを行います。

 

この五十肩の特徴として夜間の痛みがあげられます。

右肩が痛いから右肩を下にして寝るという方はあまりいらっしゃらないでしょうが、肩の痛みがある方は仰向けか痛い方を上にして横向きで寝る方が多いと思います。

ただし、仰向けでも横向きでも痛みが出る方が多くいらっしゃいます。

肩の夜間痛はまだ原因が明らかにされてはいないのですが、肩甲骨から肩の筋肉が腕の重みで引っ張られないように横向きで寝るときは大きめのクッションを抱えて腕を支えるように寝ると効果的です。

 

肩の障害を予防するにあたって、非常に大事になってくるのが肩甲骨の位置と、肩甲骨から上腕骨につく小さい筋肉の強化です。

この小さい筋肉は回旋筋腱板やローテーターカフという難しい名前がついています。

今回はこれらの筋肉の簡単なエクササイズを紹介します。

これらの筋肉はインナーマッスルであるため、弱い力で、数を多くこなすことが重要です。

 

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筋力によりますが、最初は写真のように輪ゴム程度の弱い張力で行った方が鍛えたい筋肉にアプローチできておすすめです。

脇が開かないように輪ゴムをビヨンビヨンと伸ばしたり縮めたりをひたすら1分間繰り返します。

これを3セットほど、肩の裏側に少し疲労感を感じる程度まで行っていきます。

写真は使ってないですが、脇に丸めたタオルを挟んで落ちないようにするのも効果的です。

 

肩を使う競技全般でやっておいて損はない非常に地味なトレーニングですので、スポーツをされる方はやってみてはいかがでしょうか?

 

最後に年末年始のお知らせです。

 

花笑整骨院は12月30日(金)~1月4日(水)まで休業となります。

なお、12月29日(木)の午前は9:00~12:00まで、午後が14:00~17:30までの受付となりますのでお間違えの無いようにお願いいたします。

 

五十肩や肩の痛みでお悩みの方は是非ご相談ください。

 

ご予約や問い合わせはこちらまで。

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