初産婦さん経産婦さんの腰痛や肩こり

BLOG 2016年12月11日

花笑整骨院の田中です。

 

数日前にDeNAの運営するウェルクという健康に関する情報サイトの内容が、医療に全く関係のない素人ライターの作成した記事だということや、モラルのないSEO対策(検索サイトで上位表示をさせる対策)により全ての情報が非公開にされていましたね。

肩こりの原因が幽霊かも?という記事があったりするため、私が参考にすることは一切無いですが、こういったブログは根拠に基づいたものを作成しないといけませんね。

 

それはさておき、前回骨盤底筋のお話をさせていただいた延長線上で、関連深い初産婦さんや経産婦さんの運動器(筋肉や靭帯など)のトラブルについてお話します。

 

骨盤底筋は腰の痛みと関連深く、妊娠中や産後にも大きく影響するという話を前回したのですが、今回は妊娠中や産後の身体的な特徴についてです。

 

まず、我々が身体を評価するうえで最重要ともいえる姿勢についてです。

 

妊娠中は当然ながら時間の経過とともにお腹の中で胎児が大きくなっていきます。お腹が大きくなると前後の重心が前方向へ移動していきます。

重心が前方へ移動すると腰が前に反る方向になり、前方に移動した重心を後方へ戻そうとするため結果として後方重心となりやすいです。

さらにお腹が大きくなっているので、姿勢の制御に重要な腹筋群が伸ばされうまく働けず、結果として背中側にある脊柱起立筋が強く働き、前後で筋力のアンバランスが起こるため妊娠後期の方は腰の負担がものすごく大きいので、腰痛を訴える妊婦さんは多くいらっしゃいます。

この後方重心を戻すように猫背様の姿勢をとってくると今度は肩甲骨や股関節の動きが低下してしまい、肩こりや鼠径部の痛みが出てきたりします。

さらに、重たい胎児の頭の位置が左右どちらかに寄れば重心の位置もどちらかにズレてしまい左右不均等な姿勢になってしまいます。

妊婦さんはつわりや出産も大変ですし、妊娠中でお腹が大きくなってくることでさらに大変な身体状況となっているのです。世の男性諸君はこういったことも頭において奥さんに接さなければいけませんね。

 

妊娠でお腹が大きくなると腹直筋(いわゆる腹筋)の白線という部分が伸ばされます。

この白線とはみぞおちから恥骨に向かって縦にへこんだ右と左の腹筋を分けている部分です。

この白線が左右に引き伸ばされてしまった状態を腹直筋離開といいます。

 

非常に重要な注意事項です!

 

よく出産後に元の体形に戻すためにエクササイズをしようとする美意識の高い女性がいらっしゃいますが、この腹直筋離開があるままエクササイズをしてしまうと腹圧で内臓が押し出されるような状態になってしまします。

これはピラティスでもヨガでも腹圧を高めた状態で行うので、腹直筋離開がある場合はサラシなどを使い腹直筋が引き離されないような状態を作ったうえで、状態にあったエクササイズがなされなければいけません。

 

腹直筋離開ですが、簡単な検査方法があります。

まず上向きで膝を立てた状態で寝て、息を吐きながら肩が浮く程度まで上体を起こしてもらいます。

その状態で誰かにおへその下を指で押してもらいます。

押した指が第二関節程度まで沈んでしまうと腹直筋離開の可能性が高いので、エクササイズには注意してください。

 

妊婦さんや出産後の方にはまだまだいろんな障害が起こり得ます。

数々のリスクを冒して新しい命を産む女性は偉大ですね!

 

産後姿勢改善のエクササイズはピラティスも非常に効果的ですよ!

 

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いやぁきついっすね!!

必死さが顔からあふれ出てますね!

 

産後の腰痛や肩こりにお悩みの方、ぜひご相談ください。

花笑整骨院は土日営業しております。

 

ご予約や問い合わせはこちらまで。

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